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2021年6月 株式会社KADOKAWA 445ページ
○米澤穂信「黒籠城」読みました
天正6年11月大坂にある平城、有明城は籠城準備をしています。城の主は荒木村重。そこへ織田信長の使者としてやってきたのは、黒田官兵衛です。
官兵衛は村重に「落城するよう」進言するのですが、村重は逆に官兵衛を捕らえて地下牢へで閉じ込めました。。。
ということで、米澤穂信「黒籠城」読みました。面白かったです。
籠城中の城下に謎が起こるのですが、そのたびに、村重は、官兵衛を訪ねその謎について問います。まるでミステリーを読むような感じです。
かといって、当時の時代考証がされている描写は重厚で読み応えがあります。お薦めの一冊です。黒田官兵衛が出てくる別な話も読みたくなりました。10221
追記 2021/6/3日経新聞夕刊書評で、☆☆☆☆☆でした。
追記2 第12回山田風太郎賞受賞しました(2021年10月29日)。
以下、覚え書きです。
第一章 「雪夜灯籠」 文芸カドカワ2019年2月号~3月号
外部の重要な拠点だった城は落城し織田信長の配下になりました。人質だった安倍自然は本来殺されるところでしたが村重は生かすと言います。しかし、そんななか、阿部自然は警備されてるのに、何者かに殺されました。。。
第二章 「花影手柄」 カドブンノベル2020年1月号~3月号
村重は夜討ちをかけ、成果を上げます。しかし、首検分をしたところ、相手の大将らしき首が二首あるのですが、どちらが大将かわかりません。。。
第三章 「遠雷念仏」 カドブンノベル2020年6月号~8月号
村重は和睦の手助けを頼もうと、明智光秀に密使を送ろうとしますが,何者かに城内で殺されてしまいます。。。
第四章 「落日孤影」 カドブンノベル2020年10月号~11月号
籠城から1年経とうとしています。毛利家が援軍をよこす気配はありません、村重は皆の心が自分から離れていくのを感じます。。。
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