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シラサギの森 (科学のアルバム 20)
あかね書房 54p 1972年
田中徳太郎「シラサギの森」読みました
この本は、かつて、埼玉県にあった、野田のさぎ山(国の特別天然記念物。元々は徳川家の鷹場として保護されていた)での、サギの観察によるサギの日常について書かれています。
サギは、秋から冬にかけて、南に移動して越冬することや、春先に卵を産んで子育てをすることを知りました。また、ガン、カモに次いで古い鳥で、ペリカンの仲間たちと同じく約9千万年前には地球上に住み付いていたそうです。
衝撃的だったのは、この本を刊行した頃、野田のさぎ山にサギが来なくなって、1984年には国の天然記念物を解除されてしまいました。最盛期の1957年頃には、親鳥だけで1万羽いたそうです。1
965年頃から激減し始めて、1972年には営農しなくなったそうです。農薬、環境破壊等いろいろ言われていますが、この頃、日本という国も激変したのでしょうね。。。
今は、さぎ山記念公園 として、その面影を残しているそうですが、現在もサギは来ないのでしょうか。。。Y034
テーマ:書評:子供向け・絵本等
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