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2012年3月 385p 角川書店「小説 野生時代」2011年4月号、6月号、8月号、10月号、12月号
○東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」読みました。
一晩だけ宿を借りようと、ナミヤ雑貨店に泥棒たちが侵入します。
そこは空き家なのですが、「ナミヤ雑貨店」だけ時間の流れが違うようでした。というのも、人がいないのに、郵便受けに手紙が届くからです。届く手紙は悩み事相談。泥棒たちが悩みの返事を書くと間髪を入れずにそれに対する意見が帰ってきます。
いったいどうして? そして、彼らはいつまで悩み事に答えるのか???
ということで、東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」読みました。「ナミヤ雑貨店」を巡る連作短編です。といっても普通の物語とは違っていて、時間の流れがすこし違うようですね。そして、そこには悩み事の手紙が届けられる。まあ、この設定が、いろいろな人間ドラマを生みます。
これだけの設定で、非常に奥行きのある物語を紡いでしまう、やはり著者の筆力はすごいです。簡単に読めるのですが、ちょっとほんのりもする、面白小説になっています。2033
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