宮部みゆき「小暮写眞館」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

親愛なる人に-読書の薦め

読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.

小暮写眞館 (書き下ろし100冊)

☆☆☆+
2010年5月 716p 講談社 書き下ろし


○宮部みゆき「小暮写眞館」読みました。

このお話は、全4話からなる、書き下ろし連作です。宮部みゆきは2008年4月から2010年1月にかけて、この4話を書き下ろしたそうです。


物語は、古い写眞館をリフォームし、住んでいる花菱一家の物語です。かなり長い作品です。長い割には、個々のコンセプトが面白くすんなり読み終えることができました。


しかし、初めの方と後の方では、お話の調子、視点が若干違ってきてしまうような気がします。初めは枝のような部分が後半膨らんだり、またその逆だったり、話が行ったり来たりするような、そのくせひとつのエピソードのつっこみが甘いような。。。


とはいえ、個人的には宮部みゆきの現代小説は好きですから、読んでいる最中は楽しいひとときでした。以下は簡単な覚え書きです。0300



第一話 小暮写眞館
高校生の花菱英一家族は、寂れた商店街の古い写眞館をリフォームし、両親と弟の光で住んでいます。英一には、4歳の時亡くなった風子という妹がいました。
あるとき、家の前を女子高校生がうろうろしていました。聞いてみると、彼女は小暮写眞館の封筒に入った気味悪い写真を持っていました。それは心霊写真のようでした。英一はその謎を解こうとします。。。



第二話 世界の縁側
高校の先輩が英一の評判を聞いて、またもや英一の元へ心霊写真のようなものを持ち込みました。調査をする英一。。。



第三話 カモメの名前
今度英一のところへ持ち込まれたのは、カモメの写真でした。でも、どう見てもカモメに見えません、その謎を探ります。



第四話 鉄路の春
花菱夫婦が大げんか、それは以前風子が亡くなったことが絡んでいました。そして弟の光まで調子がおかしくなってきました。。。




テーマ:(み)宮部みゆき  はこちらです・・・


本スマイル2トップへ


宮部みゆきの本(アマゾン)