有川浩「図書館危機」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.

図書館危機/有川 浩

2007年3月 343p メディアワークス
☆☆☆☆

シリーズ第1作 有川浩「図書館戦争」の紹介はこちらです

シリーズ第2作 有川浩「図書館内乱」の紹介はこちらです


有川浩「図書館危機」読みました。


時代はちょっと先の未来の話。この時代、言論や出版の自由が大きく規制されていて言葉を取り締まるメディア委員会が大手をふるっていました。それを守る、唯一の自由の場が図書館と、軍事訓練を受けて図書館を守る役目を担う図書隊がいます。この物語の主人公の女性の笠原郁は軍事図書館員なわけです。


一.王子様卒業
実は彼女、高校時代に図書隊の人に、本狩りのときに助けられ、その人に憧れて図書隊に入ったのですが、そのあこがれの人が実は、いつも反発していた上司、堂上だと言うことを知りました。心の整理が付かなくてぎくしゃくしていた笠原。でも、以前からもぎくしゃくしていたのにはかわりありません・・・


二.昇進試験、来たる
笠原、手塚らが初めての昇進試験を受けます。実技が本の読み聞かせと聞いて、子ども嫌いの手塚、戸惑います。うまく昇進試験をクリアできるか?もちろん、主人公の笠原も・・・


三.ねじれたコトバ
アイドルでありながら役者もこなす国民的スター、香坂大地の本を作ることになった、週刊誌編集者の折口でしたが、本を作る際にもめました。それは、検閲にかかるコトバ「床屋」を巡る問題でした・・・


四.里帰り、勃発-茨城県展整備

五.図書館は誰がために-稲嶺、勇退-
茨城県の絵画展に入選した作品は、メディア良化委員会の制服をモチーフとしたものでした。これを守るべく、笠原の実家近く茨城に入った部隊は、心技ともに凄絶で最大の戦いを強いられるのでした・・・


ということで、シリーズ第3弾、有川浩「図書館危機」読みました。今回は、二.の言葉とメディアの関係や、笠原郁が茨城隊の寮に寝泊まりしている間に、ひどいいじめを受けるシーンが印象的でした。でも、基本的には、青春コメディ、コバルト文庫的ノリは変わりません。この辺は好みが分かれます。どうせ読むなら、前作「図書館内乱」、前々作の「図書館戦争」を読んでから読まれた方が、キャラの性格付けがはっきりして楽しめると思います。


次はいよいよ最終巻?「図書館革命」です。。。


追記
4月8日木曜深夜からフジTVで、「図書館戦争」のアニメがスタートします・・・


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