- 有川 浩
- 図書館内乱
2006年9月 355p メディアワークス
☆☆☆☆
有川浩「図書館内乱」読みました。
時代はちょっと先の未来の話。この時代、言論や出版の自由が大きく規制されていて、唯一の自由の場が図書館というわけです。この自由の場を守るために、軍事訓練を受けて図書館を守る役目を担う職員がいます。それが、主人公の女性軍事図書館員、笠原郁です。
彼女は、両親にまだ軍事図書館員になったことを告げていません。でも、いよいよ両親が職場へ見にくる日が来ました。
ばれないように郁は、上司の堂上や同僚で図書館員の柴崎らには、事情を話しています。果たして、両親をうまくだますことができるのでしょうか?
一方、図書館にいろいろ妨害を企てる、メディア良化委員会もいろいろ図書館に妨害を企ててきます。あるとき軍事図書館の小牧が濡れ衣を着せられ、メディア良化委員会に連れ去られてしまいます。
図書館では小牧を連れ戻そうとしますが、どこに連れ去られてか一切情報は伏せられたままでした。
そんななか、笠原の同期の手塚は、手塚の兄に連絡を取るのでした。。。
ということで、有川浩「図書館内乱」読みましたが、前作の「図書館戦争」 よりキャラが立ってきて、良い感じのシリーズになってきました。
特に今回は、笠原や手塚の家族も描かれていて、それゆえ、物語への厚みが増しています。でも、基本的には前回と同じ、青春コメディ、コバルト文庫のノリは変わりません。この辺は好みが分かれるかも。笠原郁の王子様の話は、次作「図書館危機」に続きそうです。。。
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