金城一紀「フライ,ダディ,フライ FLY,DADDY,FLY」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.

金城 一紀
フライ、ダディ、フライ (The zombies series (SECOND))

246p 角川書店 2005年5月
☆☆☆


金城一紀「フライ,ダディ,フライ」読みました。

主人公の47歳、鈴木一(はじめ)は、平凡なサラリーマンです。世の中で一番、大切にしているのは、愛する妻夕子と高校生の一人娘の遙。平凡ですが幸せな毎日を送っていました。

そんななか、遙が殴られるという事件が起きます。殴った相手は、高校生で将来のボクシング界のスターと期待されている石原。事件を大事にしないよう持ちかけられます。

何も言い返せない一。そんな勇気のない自分を恥じました。遙に骨をあるところを見せるため、包丁を握りしめて、石原の高校に殴り込みをかけたのでした。


しかし、殴り込む高校を間違えてしまいました。間違えた高校で一と会ったのは、ケンカの得意なスーパーな高校生たちでした。一は彼らの元で、会社を休み1ヶ月半かけてトレーニングを積み、石原に勝負することを決意するのでした・・・


というわけで、金城一紀の「フライ,ダディ,フライ」を読みました。最近、東野圭吾の作品を読み過ぎており、一が包丁を持って、殴り込みをかけた時点で、殺人が起こるな、思ったのでしたが。。。ドラマは意外な方向に転がっていきます。中年男が家族、娘のために立ち上がるという話です。中年男の鍛えっぷりが見事です。ある意味ラストはハッピーエンドですから、気持ちよく読めます。でも、たった1ヶ月半でケンカに強くなれるのかしら、とちょっぴり疑問にも思いました。


マンガとか、映画にもなっているのですね。。。

金城 一紀, 秋重 学
FLY、DADDY、FLY 下 ヤングサンデーコミックス
東映
フライ,ダディ,フライ 特別限定版 (初回限定生産)

追記

金城一紀原作で映画と同様なキャストのドラマ、SP(警視庁警備部警護課台係)  主演: 岡田准一、堤 真一、真木よう子 総監督:本広克行  が、フジTVで11月土曜11時より始まります。こちらも話題のようです。ちょっと面白そうですね。。。



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