百田尚樹「永遠の0(永遠のゼロ)」読みました。お薦めです。 | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.

永遠の0 (ゼロ)      永遠の0 (講談社文庫)
太田出版 2006年8月 445p
☆☆☆☆+



百田尚樹「永遠の0(永遠のゼロ)」読みました。ゴールデンウィークに突入しますが、この本お薦めです!!!

健太郎の母は、最初の夫が特攻隊で死んだあとに、現在の祖父と結婚したのだと、祖母の49日後に現在の祖父から聞かされます。それについて、健太郎は何のわだかまりもありませんでした。


しかし、母が「死んだお父さんって、どんな人だったんだろうと」と漏らします。母も自分の本当の父親については何も知りません。そこで、健太郎とその姉は、本当の祖父について、調査に乗り出しました。


健太郎らは、厚生労働省から旧海軍関係者の集まりである「水交会」の存在を教えてもらいました。さらにいくつかの戦友会を紹介してもらい、祖父を知っているヒトがいないか、手当たり次第に手紙を書きました。


戦後もすでに60年以上経過しています。戦後のことを調べるには今が最後のチャンスかも知れません。


それでも、何人かの祖父を知る人たちが名乗りを上げてくれました。健太郎らは祖父の話を聞くために、それぞれの人たちに会うのでした・・・


ということで、この本面白かったです。すごくお薦めです。戦中の話ってなんとなく漠然として分かりませんが、この本を読むと第二次大戦、特に太平洋戦争がどのような状態で進んでいったか、よく分かります。


また、軍隊の組織って、今の会社とかサラリーマンにも通じるところがあるような気がして、ちょっと怖くなりました。そのなかで、健太郎らの祖父の毅然さ、家族愛、に頭が下がります。また、祖父が乗る零戦という戦闘機の特性とかもよく描かれています。


ただの戦記物ではありません。現在と過去をうまく結びつけるような構成になっています。これを読むあなたは、推理小説のような感じでページをめくることになるでしょう。お薦めです、是非読んでみてくださいね。


追記
帯には、芸能界一の読書家(とわたしが勝手に理解している)、児玉清さん絶賛!とあります。帯の言葉をそのまま書いておきます、文章上手。
「深まる謎、胸えぐるストーリー・・・この物語に、僕は本物の”大人の愛”を見た。迫真のミステリー、最高のラブロマンス、心揺さぶられる一冊!」




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