☆☆☆+
2006年2月 光文社新書 254p
竹内薫 99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 を読みました.
科学というのは,仮説からなっていて,それらは覆されることがありますよ,とか,仮説を実証するために実験・観察を思いつく,とか,なかなか刺激的な内容になっています.
本書では,冥王星問題が取り上げられました.この本が書かれたときには,まだグレーだった冥王星惑星問題でした.
しかし,その後冥王星は惑星からはずされました.この本の記事タイムリーだったですね,科学でさえも,事情・思惑や最新知見によって変わるんだな,と思いました.
また,話の通じない相手は,自分の仮説が通じていない,また相手の仮説を自分が理解していないということもあるんだということ.やはりそういうときは,それら仮説を理解し合うと,全く自分が知らない世界が見えるとか,書かれていました.そうかも知れません.相手の立場になっていろいろ考えることは重要ですよね.