福井晴敏「戦国自衛隊1549」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.

福井 晴敏, 寺田 克也
戦国自衛隊1549
角川書店2005年5月238p 寺田克也 画,半村良 原作
☆☆☆+


福井晴敏の「戦国自衛隊1549」読みました.自衛隊の一隊がとある兵器訓練をしているときに,タイムスリップをしてしまいます.それからというものの,現代社会にブラックホールのようなものが,あちらこちらに出来てしまいました.これは,過去の歴史に異変が起きているに違いない,ということで,別の自衛隊の精鋭隊も過去へ追いかけるのでした.
昨年は,終戦のローレライ,亡国のイージスの映画化(原作が抜群におもしろいですよ!),それにこの戦国自衛隊1549も映画化され,福井晴敏の当たり年でした.
終戦のローレライ,亡国のイージスと比較すると,やや小粒かなという印象がありますが,でも,あり得ない設定を納得させる筆力が,彼にはあります
また,本は,B5を縦開きにしたやや変わった形ですが,ときおりある寺田克也の迫力のある挿絵が蒔絵のようで,物語に勢いをもたらします.
原作は半村 良の戦国自衛隊 ,まだ未読です,この本を読んで,またいずれ読もうかなと思いました.