ジブリ最新作の宮崎吾朗「ゲド戦記」は,直球勝負の映画でした | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.

ゲド戦記

☆☆☆☆

ジブリ最新作の宮崎吾朗「ゲド戦記」 を観ました.朝一番の上映を観ましたが,ほぼ満席状態でした.


王である父親を刺した17歳のアレンが徘徊しているとき,大賢人と呼ばれる魔法使いハイタカ(ゲド)と出会うのでした.そこから物語は始まります・・・


映画は,宮崎駿の映画ようなスピード感のある展開は少なく,途中やや説明調の部分もあるものの,ストーリーに破綻はなく,品格のある素直な直球勝負の作品に仕上がっていました.
生真面目なセリフが多いのですが,説教くさい印象は受けませんでした,なぜでしょう.誠実に作品を作り上げたせいなのでしょうか??
また,魔法使いが出てきますが,魔法とかがほとんど使われないところも良かったです.(登場人物たちが時折猫背気味なのも感情表現の一種なのでしょうね)

絵の雰囲気は,実写の最近のファンタジー映画を重厚にしたような雰囲気でした.

音楽も久石譲ではないけど雰囲気あり

ときおり,宮崎駿の映画の影響を受けたようなシーンが見受けられますが,実の息子が作っていると思うと,気になりませんでした(こういうのは得ですね).かといって,宮崎駿アニメの後継者かといえるかというと,そうとも少し違うような気がします.でも,父親より,初初しさ,若さを感じるといえました.


とにかく真剣に映画を作ったというのが伝わってきて,好感が持てた作品でした.