2014年春アニメの感想の続きです。

◎「ブレイクブレイド」(全12話)

○ 見たことあるなと思ったら、劇場版6作(2010から2011年)を再構成し、少し新しい絵を足したのだとか。以前、劇場版をTVで見ました。

 戦争における、すれ違い、きちんと話をしないからのすれ違い、話さなくても分かってもらえると思っているからのすれ違い、それらからくる誤解。

 敵のアテネス連邦なんて、クリシュナ王国民は蛮族で先に侵略してきた極悪人と教育していて、国民はそれを信じていて、でもそれは嘘であって、支配者が分かっていて嘘を教えていることであったり。「鬼畜米英」とか、米英の捕虜になったら辱められるから捕虜にならずに死ねという「生きて虜囚の辱めを受けず」とか、そんなことを教えていたアジア・太平洋戦争の際の日本と同じですし。

 戦争なんてそんなものだ、と言えばそうかも知れません。
 そんなものだ、というようなことが次々と起き、
 つまり、
 民間人も含めて次々と死に、次々と殺し、
 自分が死にたくなければ相手を殺すしかないとか、
 殺すことや、殺さなければならないことにためらったり悩んだり、殺したことに悩んだり、
 このアニメではアテネス連邦が侵略者であって悪いというのは明確ですが、国の存亡のために資源(石英)が必要だという、戦前の日本と似たような理由であったり、

 そんなものだ、の連続で。



○ 学生時代は親友だったライガット・アロー(cv保志総一朗)、シギュン・エルステル(cv斎藤千和)、ホズル(クリシュナ9世)(cv中村悠一)、ゼス(cv神谷浩史)の4人。

 クリシュナ国王であるホズルとシギュンが結婚して、アテネス連邦の優秀な兵士であるゼスが上官命令で攻撃してきて、クリシュナ王国の味方をする主人公のライガットは魔法の能力がないはずなのに古代のゴーレムを操ることが出来、それが超高性能だと。

 軍事力に大差のあるクリシュナ王国とアテネス連邦。アテネス連邦は降伏条件の1つとして王族の全員処刑を密かに通告しているのに、ゼスは上官からそこは聞かされていないので、好条件なのに何故降伏しないのかと不思議に思っていて。


 そんなすれ違いや、アテネス連邦の謀略や、それなりの役どころのキャラの死亡や、シビアな戦いの連続や、最終12話で一段落ですがまだ終わらない戦いや、王宮まで攻められたのだから次に攻撃されたら終わりと思われるクリシュナ王国の状況とか、なんやかんやでイロイロと救いの少ない物語で、劇場版を見たときは、人間関係や心理の描き方も良く、飛び道具が銃くらいのロボット同士の戦いも悪くなく、物語としては良く出来ていますし普通に楽しめたものの、少し気が滅入るなあと思ったのですが、今回も概ね同じ(劇場版を見た後や並行して「太陽の牙ダグラム」(1981から1983年)や「魔法少女まどか☆マギカ」(2011年)シリーズやらを見ているので気が滅入る物語には少し慣れたものの・・・そう言えば、それら以上に救いのないセカイ系の傑作アニメ「最終兵器彼女」(2002年)を見ていましたけれど・・・)。


○ さて、10話、最後に何かを言って、ジルグ・ジ・レド・レ・アルヴァトロス(cv鳥海浩輔)がライガットを助けて死んだのは名シーンの1つですが(と思ったら捕まっただけで、11話で処刑されましたが。)、理由は理解できましたが、ジルグの心情の大変化の描き方が少しあっさりとしていて、分かりにくいと思ったのは相変わらずでしたが。

 なお、ゼスを敬愛し、命がけで守ろうとする兵士のクレオ・サーブラフ(12歳であの胸はないだろ・・・)を演じる花澤香菜さんの声って、合っていていいなあとあらためて思いました。

 また、7話、クリシュナ王国のヒゲ将軍のトゥル・バー・コールウェイ・リムレック(cv緒方賢一)が戦死しましたけれど、劇場版ではもう少しじっくりと描いていた記憶が(少し曖昧ですが。)。時間の制約もあるでしょうから、全体から見れば簡単に描いても問題ないですけれど、愛嬌のある太ったヒゲは面白かったので、少し物足りない気も。


○ 何かの冊子から。










【shin】