◎ 東京で生まれ育って、今も東京に住んでいる者として、また、オリンピックにはあまり関心がない者として、ここで敢えて東京オリンピック反対の一言を(諸々の都合で東京以外に住んだこともありますが。)。

 56年ぶりの東京オリンピックの2020年開催が2013年9月8日(日本時間)に決定し、多くの人が喜んでいるようですが、東京が候補地になった時から私は引き続き、やはり嬉しくありませんし、やはり反対です。


◎ 石原慎太郎都知事(1999年~2012年)は東京が成長することで日本中が成長する旨言っていましたが、石原さんが知事の間、東京の一人勝ちで東京以外は地盤沈下していったことから(別の理由も多少はあるのかも知れませんが。)、おおいに疑問です。
 全都道府県に行きましたが(行っていない繁華街は多数ですが。)、平日の昼間の渋谷駅周辺よりも人が多い東京以外の繁華街(平日でも休日でも昼でも夜でも。)なんて、なかなかお目にかかれません(横浜市、名古屋市、大阪市あたりは人が結構いますが。)。

 東京オリンピックは東京一極集中を更に加速すると思われ、日本の人口減も相まって、東京以外が更に地盤沈下すると思われます。


◎ 経済効果は、東京都などは根拠が曖昧な3兆円としています。オリンピックがなくても発生する経済効果は当然に除外していると思いますが、そうであっても、競技場や道路や建物を作れば経済効果は発生しますが、オリンピック終了後には維持費や改修費や壊す費用の負担があるので経済効果はある程度相殺されます。
 なるべく転用できる建物を作るようですから、トータルで赤字にならないよう、せめて、それに期待です。

 また、観光客、特に外国からの観光客が増えれば経済効果は発生しますが、オリンピック後には減ると見込まれますからホテルをたくさんは建設できませんし、効果は一時的です。

 オリンピック終了後も含めた全体として経済的又は心理的利益があるのであれば、尚更、東京で開催すべきではなく、少なくとも日本の他都市で開催すべきでした。


 しかも、オリンピックの準備のための建築ラッシュで人材と資材が不足して福島や東北の復興に悪影響が出るかもしれないとなれば、本末転倒です。


○ オリンピックで日本国民のある程度の人が元気になるという心理的利益があるのは確かでしょうけれど、それは東京以外の日本の他都市であってもほとんど変わらないはずです。
 しかも、外国開催であっても、ある程度のメダルをとれば、十分に心理的利益があります。あれだけ時差のある2012年のロンドンオリンピックでしたが、(私以外の)多くの人が結構楽しんでいたのではないですか?


 また、オリンピックでなくても、プロ野球やサッカーの世界的な大会でも、他のスポーツの世界大会でも、勝てばそれなりに日本人は元気になっており、それでも十分と考えます。


◎ よって、オリンピックを日本で開催するとしても東京以外とすべきでした。

 2020年に東京開催となったことで、今後数十年、多分50年以上は日本で夏季オリンピックを開催することはないでしょう。
 更に、新興国や、今は発展途上の国が力を付けて名乗りを上げてくるはずですから、次に日本でオリンピックを開催するための競争が激しくなります。東京が落ちて、2024年や2028年とかに、東京以外で立候補すれば良かったのです。



◎ 東京開催が決まった以上、終了後も含めて経済的にマイナスにならないよう、無駄のないオリンピックにしてもらいたいものです(心理的利益は、それなりにメダルをとれば勝手についてきます。逆にメダルが少なければ、心理的にはマイナス効果ですけれど。)。

 国や自治体の借金が増えるようなことにはならないようにしてもらいたいものです。

 まあ、既に4000億円のオリンピック基金を確保できている東京都は金持ちで金余りの自治体ですから、心配なのは国ですけれど。


【shin】