新年明けましておめでとうございます！
明けましておめでとうございます！
今年もどうぞよろしくお願いします。
さて、今年一発目の紹介ですが上の写真からも分かるように埼玉県東松山市のお店を紹介したいと思います。
東松山駅までは池袋駅から東武東上線の電車に乗って急行で約1時間かかります。
伺ったのは昨年の12月中旬、会社の同僚2人と会社の有給を半休使って昼過ぎから3人で行って来ました。
きっかけは一緒に行った同僚のうちのひとりが東松山に住んでいて私達にぜひ地元の東松山名物の辛味噌をつけて食べるやきとり（やきとん）を食べさせたいとの事から。もともと私も東松山名物の辛味噌やきとんは知っていていつかは行ってみたいと常々思っていたのでせっかくの機会だからと有給を使って行って来た次第です。
観光名所となっている地元やきとり屋
駅に着くとさっそくやきとりMAPなるパンフレットが置いてありました。
※写真は自宅に帰ってから撮ったものです。
MAPには約50軒のお店が載っています。一見多い様にも思えますが最盛期には100軒以上あったとも言われています。
上の写真は東松山駅近辺のお店を紹介したもの。
地元の同僚曰く「ここ10年くらいでお店がどんどん減って来ているし、今あるお店も大体が後継者がいない高齢者が経営をしているからあと10年経ったら本当にお店は少なくなっていると思う」との事でした。実際にパンフレットからもすでに数軒削除されていますね。
さて、駅からしばらく歩くとお店が何軒か並ぶエリアに差し掛かりました。
味噌ダレで食べるやきとり発祥のお店
まず一軒目に伺うのはこちら！
お店の名前は『大松屋』さんです。
どうですか？上は住居になっているのでしょうか3階建の大きな建物で存在感がありますねぇ！
場所は地図で見るとこちら…
東松山駅からは徒歩約6分の場所に在ります。
お店が開店する16:15に到着。それではさっそくお店の中へレッツラゴー！
お店に入るとこれは圧巻！
今までに見たこともない様な長さのコの字カウンターがそこに有りました。数えてみると席数はなんと25席！
実はこちらのお店を一軒目に選んだのには訳があります。
創業1956年（昭和31年）のこのお店、現在では広く知れ渡っている東松山の辛味噌ダレのやきとり発祥のお店になります。
在日一世の初代店主が当時ホルモンなどと同様に食肉として使われていなかった豚のカシラ（頬やこめかみ）を近くの食肉センターから新鮮な状態で安く仕入れ、それを串に刺して売り始めたことから始まったそうです。その時に朝鮮で豚肉に辛いタレをつけて食べていた味を思い出し唐辛子、ニンニク、味噌を合わせて「秘伝のタレ」を生み出しそれが広まって今では東松山名物となっているそうです。
さて、私達は長いコの字カウンター席の真ん中に陣取りました。
焼き台がすぐ近くに見える特等席です。
ふっかふかの丸椅子がエモい。
カウンターの上には既に等間隔でホーロー缶に入った辛味噌がスタンバイ。
さて、まずは飲み物です、何を飲みましょうか？！
瓶ビール 750円
私はやっぱりとりあえずのビールから。
それではカンパァ〜イっ‼︎ヽ(´▽｀)
ちなみに他の2人はお酒がほとんど飲めません。
わんこそば方式で出るカシラは最高！
乾杯の前から既にカシラ串が焼き台の上で焼かれています。実はこちらのお店注文しなくても頃合いを見計らって次々にカシラが出てくる所謂わんこそば方式。
ちなみにやきとりはカシラの他にもハツ、レバー、タン、Pシロがあります。聞いたところPシロのPはポークのPだそう。
この真っ赤に焼けてる炭火で高温で焼くのが良いんですよねぇ！
まだ夕方の16時台にも関わらず次々にお客さんが入って来ますがお店のお母さんはひとりでテキパキと焼き場と接客をこなしていきます。
カシラ 180円
出ましたカシラっ！一串が大きい！
辛味噌ダレはお皿じゃあなくお肉に直接つけるのが東松山流。
食べるとやっぱり美味いっ‼︎(*´꒳`*)
炭火で香ばしく焼かれたカシラ肉は筋肉がしまって歯応えがあり噛むほどに旨みが出る、そしてこの辛味噌ダレ！辛味噌というのでもっと辛いのかと思っていたが辛さはあまり感じず優しい味噌の味わいでお肉の旨さを引き立てます。
下味として味の素と食卓塩を使ってました。
2本目のカシラも到着っ！わんこそば方式です。
辛味噌をたっぷり付けて食べます。いやぁ〜、旨い！
食べ終わったら串はそのままカウンターの上に置いて良いそうです。
キムチ 350円
このキムチ！このキムチも美味かったなぁ‼︎
辛いキムチじゃあなく甘めのキムチなんだけれども無性に美味い！やきとりに合わせた甘さにしてるのかなぁ？聞いたら砂糖の甘さとの事。
煮込み 600円
上にたっぷりとネギが乗った煮込み。モツや大根、コンニャクがゴロゴロと入って食べ応えのある煮込みです。こちらも辛味噌を使って煮込んでるのでしょうか⁈深い味わいで具材に味が染み渡っていて美味い！
さあ、お店も17:00頃になるとどんどん席がお客さんで埋まっていきます。焼き台の上にもカシラがズラァ〜っと並んでいき圧巻です。
レバー 180円
新鮮なレバーはホクホクといった食感。こちらも辛味噌と合わせます。
ハツ 180円
こちらはハツ。プリシャキっとした食感で独特の歯応えがあります。
タン 180円
しっかりとした噛み応えある肉質がいいですねぇ！
焼き場は三姉妹が入れ代わり見る息の合ったプレー
お店は途中からお母さん2人が加わり3人体制に。聞くとなんと三姉妹とのこと。お店の3代目にあたり現在は三姉妹でお店を切り盛りしているとの事でした。
開店からいたのは三姉妹の次女。チャキチャキとした性格でお客さんを仕切るのが上手くやきとりの串打ちなど仕込みからお店を支えている、長女はどっしりと構えて貫禄がありお店を俯瞰で見れる現場監督といった雰囲気、三女はふんわりとした感じだが細かいところにも目が届くといった感じの印象を勝手に持ちました。笑
チューハイ 500円
2杯目は酎ハイです。辛味噌ダレのやきとりによく合います。
来たら絶対食べて欲しい旨さのPシロ
Pシロ 180円
このPシロが美味い！(*´꒳`*)
Pシロだけは醤油ダレで出てくるのですがこのタレが創業から68年間継ぎ足して出来たタレとの事でメチャ旨かったです。このPシロを目当てに来ても良い旨さ。
お店を出たのは18:00頃、あたりはすっかり真っ暗になっていました。約2時間の滞在でしたがあっという間に感じました。初めての東松山名物の辛味噌やきとり、圧巻のコの字カウンター、夕方5時にはほぼ満卓になる賑わい…本当に大満足の大松屋でした。また近いうちに伺いたいと思います。
