神楽坂の『伊勢藤』(いせとう)さん。

創業は1937年(昭和12年)の老舗酒場で何年も前から伺ってみたかったお店なのですが土日祝日お店が休みの為になかなか伺えずにいました。しかし一昨日たまたま有給休暇をとったのでせっかく平日休みが取れたなら…と、呑み仲間を誘い2人で伺ってきました。




場所は神楽坂通りを渡った毘沙門天 善國寺の向かい側あたりに在ります。細い石畳みの道を入った先に在るのですがその石畳の小道もその奥にひっそりと佇むそのお店も雰囲気が良く神楽坂という街のその魅力の深さを教えてくれます。


場所は地図で見るとこの辺り…


神楽坂駅からも牛込神楽坂駅からも飯田橋駅からもそれぞれ歩いて5分ほどで行ける距離です。




毘沙門天 善國寺の向かい側。少し分かりづらいが細い石畳みの小道を入るとその奥に在ります。


まるでここだけが昭和の時代に取り残されたよう。少し小道に入るとこういった歴史ある建物が残っているのが神楽坂の魅力のひとつ。




では縄暖簾をくぐっていざお店の中へ!




引き戸を開けてお店に入ると先ずはその静寂と照明を落とした薄暗さに驚きます。まるでオーセンティックバーに入ったかの様です。

入って手前にテーブル席がひとつありその奥には囲炉裏とそれをL字で囲んだカウンター席がありました。囲炉裏を守るご主人の後ろには何段かの棚があり見事な酒器が並べられています。伺ったのはお店がオープンする17:00を少し過ぎた頃でしたが既に常連さんであろうお客さんが3人ほどカウンター席に座り音も立てず静かに呑んでいます。

私達が案内されたのは入口をはいって右側にある座敷席。テーブルが2つあり上の写真では明るく写っていますがもちろん感度を上げて撮影しているだけで実際は時代劇の様な薄暗さ。

お店の奥にもう一箇所座敷席がありましたがカウンター席も座敷席も新型コロナ対策の為に席数は減らしている様でした。ネットで調べたところ通常の席数は総席数が24席とのこと。(うちカウンター席が6席)




予約の電話でも『飲み物は日本酒だけですが大丈夫でしょうか?』と確認されましたが飲み物は白鷹の冷やか燗酒のみ。







肴のメニューはこんな感じです。




こちらはお通し。
さつま揚げ、海苔の佃煮、さや無しの枝豆、ほうれん草のおひたし、らっきょう漬け。




こちらもお通しのお味噌汁。
柚子の香りが良いアクセントとなった豆腐とネギのシンプルな味噌汁。


玉子焼


鯛わた塩辛


味噌でんがく


魚練り物


お会計は2合の燗酒を2本頼んで上の写真の肴と合わせて2人で7,500円くらいでした。大体お酒が一合500円、肴が一品500円くらいの目安でしょうか⁈

背筋がピンと伸びる様な凛としたその雰囲気は大塚の江戸一さんや湯島のシンスケさん、根岸の鍵屋さんと通じるものがあります。新進気鋭の大衆酒場には安くて美味いお店が増えてきていますが、老舗酒場にはそれだけでなくお店の歴史や雰囲気、流れる時間を感じそれら全てを酒と共に味わい、呑み込む贅沢がある事がその魅力であると思います。

神楽坂に来た時は創業から84年の老舗酒場で静かに酒を呑んでみてはいかがでしょうか⁈



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