へそ曲がり癖がにょきにょきと芽生える。
皆が古本を高く売ろうとするなら、わたしは安く安く販売したい。そもそも古書籍販売の仕事というものは、本の仲介業であり、あまり儲けてはいけない事業である。
絶版だからといって人の足元を見たように何千円もの値段を付けるのはどうも性に合わない。定価は定価なりに、少し奮発して倍くらいが限度だろう。それよりも本屋へ行けない人へ向けて隠れたおもしろい本を安価に提供する、これを基本としていたい。
ヤフーオークションで再び180円セールを始める。これをやると先ず出品に膨大な時間がかかる。売れたはいいが、どんなに小額な取引でもメールのやり取りはいっちょ前にかかる。先月一度やって懲りたはずなのに・・・。
180円セールのいちばんの恩恵は、「評価」の点数が見る間に増えること。2月は一気に20もアップした。プラス「安価なのにていねいな応対をありがとう」の声をいただけることである。見も知らぬ方との取引であるがほのぼのとしたものを感じることが出来る。
本音を言えば「在庫処分」かな・・・でもセドリの最中に180円セールが頭にあって「このタイトルは喜ばれるかもしれない」などと儲け以外の困った発想が出て自身で失笑を繰り返している。