中級者以上向けの少し難しい分析法について詳しく書いてみます。
交換分析法です。
パリティ時にパリティ手順を回す必要が無くなり、1〜2秒くらい速くなります。
この1秒が欲しいかどうかは人それぞれでしょうけど、、、
パリティがある時に、コーナーかエッジどちらかで、パーツの位置を交換して分析することで
パリティ処理を簡単にする方法です。
例えば、M2/Old Pochmann法で
コーナーを先に分析する場合、コーナーが奇数文字であったらパリティがあることがわかります。
ここで、エッジを普通に分析すると奇数文字になり、
M列を元に戻すためパリティ手順を回し
ULとUBが交換され、コーナーの最後の一文字でのUL↔UB交換とキャンセルします。
これが普通の解き方です。
交換分析法では、エッジを分析する時に
ULとUBの位置が逆だと思って分析します。
つまり、パリティ手順によるULとUBの入れ換えを直接やってしまうように分析すると言うことです。
交換分析することにより、本来は奇数文字のエッジは必ず偶数文字になります。なので、M列が反転してたらどうすんの?とかは心配しないでよいです。
具体的には
ULのステッカーが来たら、UBを見て、覚える文字もUBの文字です。LUのステッカーがきたら、BUを見て、覚える文字もBUの文字と言うように分析します。
これは、慣れないと間違いやすい分析法なので、BLD のタイムが2分を切るくらい、
分析がスムーズに出来るようになるまでは無理してやらなくてもよいと、個人的には思います。
速くなるのも1〜2秒なので、まだ分析自体で苦労してる段階では、
ステッカー認識の訓練、実行の手順の練習等、他の要素を鍛えるほうがコスパはよいでしょう。
しかし、3-cycleに移行した後も
交換分析&コーナーラスト1文字をOld Pochmannで回す、と言うパリティ処理はとても優秀なパリティ処理のやり方のようなので
それくらいのレベルになれば、覚えるほうが良いと思います。
sub30するようなトップレベルになると
一部の人は、多彩な交換分析をしてその都度使うPLLを変えて最適化して解いてたりするようですが、かなり様々なバリエーションを事前に練習する必要があり、その割にはタイム短縮の恩恵は無いように思います。
(例えば、コーナー最後の一文字の位置によって交換するエッジを変えたり、隣り合ったコーナーの単独2点交換があった場合、隣接するエッジを交換分析してJパームしたり、、、考えるのも恐ろしいww)
記憶スピードや実行の速さを鍛えるのが先ですね。できる人はやるべきでしょうが、、、
日本記録保持者のたくさん、曰く
「交換分析&Yパームより優秀なパリティ処理方法あるの?」
らしいので、世界記録を狙うくらいまでならなきゃ、これで十分かもしれません。
あと、他の交換分析法についても考えてみます。
エッジの文字数が多くて音記憶ができないので分析エッジファースト(ストーリー記憶)、実行コーナーファースト(音記憶)でやりたい、
と言う人もいるかもしれません。
(ボクは個人的には分析コーナーファースト、実行エッジファーストを激しく推奨しますが)
その場合、エッジ分析時に奇数だった時
コーナーをいかに交換しても変形Yパームでは上手くいきません。エッジを交換するにはもう一度分析し直さなければいけないので時間の無駄です。
そもそもコーナーをファースト実行したらULとUBが入れ替わっちゃって、エッジも揃いません。
なので、コーナーをファースト実行するけど、最後の一文字だけ回さずにおいて、エッジを実行し、パリティ手順を回し、最後に残ったコーナーを回す。
と言うのが簡単なパリティ処理のやり方と思います。
そもそも実行コーナーファーストは
コーナーより長いエッジの文字列をストーリーにしなければならないので時間がかかり
実行エッジファーストより遅くなってしまうので、このパリティ処理で十分な気はします。
速くなりたければ、頑張ってエッジ音記憶して実行エッジファーストに変えるべきとは思います、、、
どうしても、実行コーナーファーストで交換分析したいのなら、
エッジ実行の最後にUBを一文字加えます(M2するだけ)
するとM列の反転が直り、DFとUBが入れ換わった状態になります。
そしてコーナーはDRFとDLFを交換分析します。
具体的には、DRFのステッカーならDLFを見て、RDFならFDLを見る、と言うようにします。
コーナーは3方向あるのでエッジの交換分析より間違いやすいです!COにならないように気をつけましょう。
そしてコーナー実行が終わったら
y'持ち替えてR2してTパーム、R2して戻す。
キャンセル考慮すると
y' R' U R’ U’ R’ F R2 U’ R’ U’ R U R’ F’ R2
と言う変形Tパーム手順でパリティ処理をすることになります。
ですが、あくまで
実行コーナーファーストで
強いて交換分析するとしたら、こうかなと言うだけで、ボクは実際やったことないですし
全くおすすめはしません。
こう言ってしまっては身も蓋もないですが
交換分析には色々な方法があるということが分かって、ボクは楽しかったです。^_^
一応実行コーナーファーストで固定したやり方ならば最適解ではないかと密かに思ってます、、、