どうもどうも、けいです。
時たま筆者にはえちごトキめき鉄道に関する質問が飛んできますが、
接近メロディーについての質問も少なくありません。
そこで接近メロディー系の質問に対応できるよう、
今回ブログでまとめることとなりました。
疑問点の解消に役立ててくださいますとありがたいです。
ではでは、よろしくお願いします。
0.接近メロディーとは…
わざわざ解説する意味もないと思いますが一応
このブログで取り扱う「接近メロディー」とは、
北陸本線系統の各駅でよく見られる設備のことです。
列車接近時に駅ごとに違ったメロディーが流れてきます。
対象駅にはこのような警報機のいずれかが設置されています。
駅によってメロディーは異なるため、
北陸の接近メロディーを専門とする「鉄」の方々もいるほどです。
えちごトキめき鉄道では特に旧北陸本線だった日本海ひすいラインに多く見られ、
移管後も更新・追加がされながら現在でも使われています
(一方隣のあいの風とやま鉄道は自動放送とリンクした独自のメロディーを導入し、
北陸本線時代の接近メロディーはほぼ使用をやめたに等しい状態です)。
1.駅別ラインナップ
それでは早速、えちごトキめき鉄道線内各駅の接近メロディーを見ていきましょう。
2024年2月3日現在、各駅での使用状況は以下のようになっています。
市振
駅舎側:村の鍛冶屋(新音源) 反対側:エリーゼのために(新音源)
同時進入:アニーローリー(新音源)
親不知
駅舎側:エリーゼのために(新音源) 反対側:村の鍛冶屋(新音源)
同時進入:アニーローリー(新音源)
青海
1番線:エリーゼのために(新音源) 2番線:グリーンスリーヴス(新音源)
えちご押上ひすい海岸
駅舎側:エリーゼのために(新音源) 反対側:かっこう(新音源)
梶屋敷
1番線:ローレライ(新音源) 3番線:アニーローリー(新音源)
浦本
駅舎側:アニーローリー(新音源) 反対側:村の鍛冶屋(新音源)
能生
共通:接近警報音
筒石
糸魚川方面:接近警報音+Daydream Believer 直江津方面:接近警報音
名立
駅舎側:かっこう(新音源) 反対側:村の鍛冶屋(新音源)
有間川
駅舎側:かっこう(新音源) 反対側:メリーさんのひつじ(EWHS-100A)
谷浜
1番線:さくらさくら(新音源) 2番線:接近警報音
3番線:草競馬(EWHS-100A)
春日山
上下兼用:村の鍛冶屋(旧音源)
※記載のない駅には接近メロディーなし
続いては各駅の特徴を見ていきます。
1-1.市振駅
新潟県最西端に位置する駅で、
接近メロディーは「エリーゼのために」「村の鍛冶屋」
そして「アニーローリー」を使っています。すべて新音源です。
「エリーゼのために」の鳴動はかなり早く、
発車時刻4分前から構えていないと冒頭を録り逃す可能性があります。
そのわりに駅舎側の鳴動はそこまで早くないという…どこにフラグを置いたんだ
上下方向から同時に列車が接近した場合は
流れていたメロディーが「アニーローリー」新音源に上書きされますが、
2024年3月16日改正ダイヤでは同時進入しそうな定期旅客列車はありません
(貨物ダイヤは未検証なのでそちらでの可能性はまだ残る)。
収録環境ですが、特段悪くはありません。
警報機の位置も低く、音量も大きいので、ただ録るだけなら簡単です。
が、横を1ケタ国道の一角である国道8号線が通る(=大型車の通行が多い)こと、
そして海が近く天候が悪いと猛烈な海風に晒されることが
特筆すべき不安材料でしょうか…あと列車の本数が少ない
1-2.親不知駅
メロディーの組み合わせは市振駅と同じですが、上下方向が逆転しています。
このため、市振駅と同じ感覚で録りに行くと泣きを見ることになります。
接近表示器を逆に取り付けただけなのではないかとはよく言われること
また、上下同時入線の機会はこちらも定期旅客列車ではなく(2024.3.16改正)、
「アニーローリー」鳴動の機会は少なそうです
(惜しい時間はあるので早い方が1分程度遅れれば聞けますが)。
2023年改正では臨時列車となる観光急行2号と普通列車の接近時刻が近いため、
急行運転日は狙い目だったのですが、
24年改正で普通列車側の時刻が2分早くなってしまうため、
急行と絡めての同時進入も厳しそうです。
収録環境は市振駅より悪く、まずホームが狭いので足元が非常に危険です。
通過列車は70km程度に速度が抑えられるのが救いでしょうか…
海も近く、大型車の通行量が多い国道8号線や北陸自動車道も近傍を通過するので、
市振駅に比べて雑音が入りやすいです。
幸いにもこの駅のメロディーは他の駅でも代替が利くので、
よほどのこだわりがない限りは避けてしまうのも一つの手です。
1-3.青海駅
島式ホームを持つ駅ですが、前2駅と違い単式型の警報機が2つ設置されているため、
この駅には同時進入メロディーがありません。
使われているのは「エリーゼのために」「グリーンスリーヴス」の2曲のみです
(どちらも新音源です)。
全体で見ても「グリーンスリーヴス」を使用する数少ない駅で、
青海を除くとハピラインふくいの湯尾駅(福井県南越前町)しかありません。
そのため、このメロディーを収録しようとすると青海か湯尾の2択となります。
肝心の収録環境ですが、前2駅に比べればだいぶマシな方です。
国道8号線や海からは遠く、他の騒音発生源もほとんどないのですが、
心配事の一つは関係者用の構内踏切から警報音が鳴ること。
それぞれの音源間はそれなりに距離があるのですが、
それでもうっすら裏被りはしてしまいます。
加えてそれ以上の心配事は、警報機から乗車位置が遠いこと。
仮に収録してそのまま来た列車に乗る場合は要注意です。
この辺は本数が冗談抜きで少ないので、1本逃すと直ちに地獄が確定します。
1-4.えちご押上ひすい海岸駅
2021年3月開業の新駅ですが、
えちごトキめき鉄道はこの駅にもしっかり警報機を設置しました。
各ホームに警報機が置かれており、
駅舎側は「エリーゼのために」、反対側は「かっこう」を採用しています。
当然のように新音源です。
ただし踏切が近く、鳴り始めはガッツリ踏切音が被るため、
気になる方は避けた方がいいでしょう。
それさえ気にかけなければ収録しやすい駅だと言えそうです。
1-5.梶屋敷駅
有志の方からは何かと注目を浴びることが多いこの駅。
現在、1番線で「ローレライ」を、3番線で「アニーローリー」を使っており、
どちらも新音源が採用されています。
そう、新音源になってしまいました。
3番線の「アニーローリー」はファンの間で「旧音源」と呼ばれる、
シャープ製のメロディーIC「LR34611」に収録されている音源が
ごく最近まで使われており、ファンから注目されていたのですが、
2023年2月にあえなく新音源へ更新され、消滅してしまいました。
末期は鳴ったり鳴らなかったりと不安定な挙動を見せ、
収録は運次第なところがありました。
一方の1番線は「ローレライ」新音源を使っていますが、
これも2019年に「グリーンスリーヴス」旧音源を置き換えての登場でした。
「グリーンスリーヴス」旧音源は当駅のみで残存するメロディーでしたが、
2018年末に警報機が故障。19年の復帰時には曲が変わっていました。
当駅の収録環境ですが、かなり良い方かと思われます。
音量も大きいので苦労しません。
しかし、1番線の警報機から乗車位置までが遠いので、
そのまま撤収する場合は注意が必要です。
1-6.浦本駅
経営分離前から新音源を使っていた駅です。
駅舎側で「アニーローリー」、反対側で「村の鍛冶屋」を採用します。
収録自体はしやすい方で、特に駅舎側ホームは警報機鳴動直前に
近くの踏切が鳴りだすため、それを合図にマイクをONにすると上手く録れます。
ちょっとでもボサっとしてると録り逃しますが
ただし音質が悪く、若干音割れしているのが玉に瑕です。
1-7.能生駅
日本海ひすいラインでは糸魚川駅と直江津駅を除き、
唯一メロディーを採用していない駅です。
その代わりに踏切の音を低くしたような警報音を4ホームすべてで使っています。
ちょっと不気味
収録するために特段苦労はありませんが、能生駅は比較的乗降客が多く、
階段前という警報機の配置も相まって
混雑時には迷惑にならないよう配慮が必要になります。
1-8.筒石駅
この駅も長いこと警報機のみの使用でしたが、
2017年に糸魚川方面ホームでのみ「Daydream Believer」の使用を開始。
従来の警報音も引き続き使われているため、
鳴動時は交ざって大変なことになります。いつかの滑川駅に比べればマシだが…
直江津方面ホームにはいまだメロディーを導入する気配は見られないことから、
単純に従来の警報音を置き換える目的で入れたわけでもなさそうです。
なお、警報音の音程は能生駅のものとは異なります。
筒石駅はトンネル内という構造上、列車通過時は風圧で大変危険なため、
絶対に通過列車で収録するということはやめてください。
またホーム上は暗く、暗色系で塗装されている警報機は見つけづらいですが、
足元にも十分気をつけてお探しを。
Daydream Believerに警報音が被るのは目を瞑るしかありません。
その気になれば氷見や戸出などの収録音声で代用はできるが…
1-9.名立駅
名立駅は駅舎側ホームのみメロディー(「かっこう」)を使う駅で、
反対側は踏切警報音を使ってきました。
踏切音が流れる際には「まもなく列車が入ってきます」という
JR北海道みのある独特な放送を使用していました。
しかし2021年にこちらも「村の鍛冶屋」新音源へ変更。踏切警報音は消滅します。
収録はしやすいですが、反対側ホームは警報音時代から鳴動が遅いのが特徴です。
1-10.有間川駅
有間川駅では現在「かっこう」新音源と「メリーさんのひつじ」を使用しています。
先に使用を始めたのは反対側「メリーさんのひつじ」で、
株式会社パトライトが製造するメロディーIC「EWHS-100A」内の音源を
駅で鳴らしているものと思われます。
一方の駅舎側は長らくピンポン音の状態が続きました。
これは同じくパトライトの
「EW-24LQ」というメロディーICを使っていたのでしょう。
しかし2021年に代わって「かっこう」新音源が導入され、
ピンポン音は役目を終えることになりました。
海と国道8号線が近いので頻繁に雑音が入ります。
「かっこう」はともかく、「メリーさんのひつじ」は線内で代替ができないので、
他所で収録した音声で満足するか、妥協するかしかありません。
今更ですが、雑音をある程度まで許容できる人は何の問題もありません
1-11.谷浜駅
谷浜駅でのメロディーは「さくらさくら」新音源と「草競馬」という、
独特な組み合わせをしています。
「さくらさくら」の新音源は当駅以外に採用例はなく、
「草競馬」も旧北陸本線全線内では採用例がありません。
「さくらさくら」は2017年に「メリーさんのひつじ」を置き換えたのですが、
この「メリーさんのひつじ」は先ほど出たパトライトのEW-24LQではなく、
EPSON製のメロディーIC「7910CQ」のものです。
主旋律のみのシンプルな曲調でした
(一部では7910CQを「旧音源」、EW-24LQを「新音源」と呼ぶこともあります)。
一方の「草競馬」は変わりないかと思いきや、
2023年2月まではパトライトのEWHS-100Aによる音源でした。
現在はパトライトのEW-24LQに取り替えられています。
果たしてここまでにいくつのメロディーICが出てきたんだろうか
谷浜駅も国道8号線や海が近く、3番線の収録にはまず間違いなく雑音が入ります。
しかし1番線はなぜか警報機が異様に低く、音量も大きいので、
その気になれば完全密着収録も可能です。
上げっぱなしの腕が限界を迎えなければ…だが
おまけに1番線の警報機と乗車位置がとんでもなく離れているので、
乗り遅れには十分ご注意ください。
なお、2番線にも接近警報機が存在しますが、
2番線自体が使用停止中のためこの警報機も仕事がありません。
2023年末に中線へえちごトキめき鉄道の除雪車が収められたようですが、
この警報機が鳴動したかは不明です。
警報機自体は昭和59年(1984年)に藤森電機が製造したもののようで、
おそらく40年はこのまま置かれ続けているのだと思います。
1番線と3番線もかつてはこれで、列車が入るホームだけ今の形に更新されたために
2番線だけ置き去りにされたような格好になっているのでしょう。推測でしかないが
同じ警報機は2020年まで越前花堂駅(福井県福井市)にありましたが、
上下とも種類は違うものの不気味な音色を発し続けていたため(特に下り…)、
おそらく谷浜駅のコレもろくな音を出さないのでは…
潮風で劣化しやすいのと稼働率が低いせいで余計に…
1-12.春日山駅
春日山駅は妙高はねうまラインで唯一接近メロディーを採用する駅です。
ここはJR期にはJR東日本新潟支社の管轄で、
新潟支社は北陸型接近メロディーを使うような支社ではなかったために、
なぜ春日山駅で接近メロディーを使っているのかが余計に謎です
(同じことは柏崎市の笠島駅にも言えます)。
春日山駅は棒線駅のため、接近メロディーは上下兼用になります。
曲名は「村の鍛冶屋」ですが、LR34611の旧音源が現在も残ります。
警報機は直江津方と高田方に1台ずつの計2台設置されています。
音量は大きいので音は簡単に拾えますが、
ひすいライン各駅に比べて乗降客が圧倒的に多いので、
邪魔にならないよう高田方の警報機で収録した方が賢明です。
なお、これ以外の駅には接近メロディーがありません。
糸魚川駅のみ簡易自動放送で列車進入を告げられますが、
妙高はねうまラインの大半の駅は駅員の肉声放送か、
いきなり列車が入ってくるかのどちらかになります
(一応到着7分前と3分前に予告放送はありますが…)。
2.曲別ラインナップ
続けて曲別の詳細を見ていきます。以下は50音順に並んでいます。
なお、筒石と能生(と谷浜2番線)の警報音については記載していません。
アニーローリー
旧音源:2023年消滅(旧浦本上り、梶屋敷3番、青海2番)
新音源:浦本下り、梶屋敷3番、親不知同時、市振同時
エリーゼのために
旧音源:2017年消滅(旧青海1番)
新音源:押上海岸上り、青海1番、親不知上り、市振下り
かっこう
新音源:有間川下り、名立下り、押上海岸下り
草競馬
EW-24LQ:2023年消滅(旧谷浜3番)
EWHS-100A:谷浜3番
グリーンスリーヴス
旧音源:2019年消滅(旧梶屋敷1番)
新音源:押上海岸上り、青海1番、親不知上り、市振下り
さくらさくら
新音源:谷浜1番
Daydream Believer
筒石上り
村の鍛冶屋
旧音源:春日山上下兼用
新音源:名立上り、浦本上り、親不知下り、市振上り
メリーさんのひつじ
7910CQ:2017年消滅(旧谷浜1番)
EWHS-100A:有間川上り
ローレライ
新音源:梶屋敷1番
「アニーローリー」「エリーゼのために」「かっこう」「グリーンスリーヴス」
「さくらさくら」「村の鍛冶屋」「ローレライ」の7曲については、
こちらの記事も併せてご覧ください。
2-1.アニーローリー
北陸本線を代表する接近メロディーです。
えちごトキめき鉄道線内では浦本、梶屋敷、親不知、市振の4駅で使用されています。
採用されているのはすべて新音源で、旧音源の使用駅はありません。
収録するときは浦本か梶屋敷の2択になるかと思います。
親不知や市振で狙いたい猛者は別にそっちでもいいと思いますが
筆者がお勧めできるのは浦本の方で、
警報機鳴動直前に駅の少し糸魚川方にある踏切が先行して鳴り始めるので、
これを目安にすれば無駄に腕を上げ続けたり、バッテリーを食ったりしません。
かつて使用されていた旧音源は浦本、梶屋敷、青海の3駅での採用であり、
このうち浦本が経営分離を待たず早くに置き換わって消滅。
青海も2017年に置き換えられた後は梶屋敷駅3番線で鳴るのみでしたが、
老朽化のためか鳴ったり鳴らなかったりと不安定で、収録はほぼ運任せでした
(鳴る日と鳴らない日などというレベルではなく、
一度鳴っても次の列車では鳴らないというようなとんでもない不安定さでした)。
最終的に2023年2月に新音源へ更新。旧音源は消滅しました。
えちごトキめき鉄道線内で旧音源が消滅したことから、
収録する場合はIRいしかわ鉄道線小舞子駅(石川県白山市)か
JR越美北線越前大野駅(福井県大野市)まで出向かなくてはなりません。
その越前大野駅も鳴動は1日1回のみのため、実質小舞子駅1択となっています。
2-2.エリーゼのために
皆さんご存知、ベートーヴェンのアレです。
えちごトキめき鉄道線内では新音源がえちご押上ひすい海岸、青海、親不知、
市振の4駅で使用されています。
正直収録はどこでもいいと思います。
が、雑音の裏被りが不安な方は市振駅ほぼ1択となるでしょう
(押上海岸は踏切が、青海は線路内接近音が、親不知は国道8号線が…)。
旧音源は青海駅のみで使用されていましたが、2017年に消滅。
旧北陸本線内の他の使用駅からも消滅が相次いだため、
現在はJR城端線砺波駅(富山県砺波市)とのと鉄道七尾線穴水駅(石川県穴水町)の
2駅のみで残存する以外は聞けなくなってしまいました。
2-3.かっこう
小学校で習った人もいるのではないでしょうか。
トキてつ線内では有間川、名立、えちご押上ひすい海岸の3駅で使用されています。
いずれも新音源です。
裏被りを避けたい方は名立駅1択となりますが、
気にならない人はどこへ行ってもOKです。
線内での旧音源の使用履歴は(おそらく)ありません。
2-4.草競馬
この曲の使用駅は旧北陸本線では谷浜以外にないと言ってよく、
ほぼ谷浜駅の専売特許と化しています。
その谷浜駅では2008年頃から使用されており
(EW-24LQの最終発注期限が2008年だったため)、
2023年に音源の変更があったものの、いまだに使用され続けています。
えちごトキめき鉄道も分かっていて音源の変更のみにしたのだろうか…
ただし、北陸本線以外にも目を向けてみると、
EW-24LQによる「草競馬」がJR加古川駅(兵庫県加古川市)や
東武鉄道太田駅、東武宇都宮駅、新栃木駅(東武は信号開通音)で、
EWHS-100Aによる「草競馬」がJR越中中川駅(富山県高岡市)、
越中八尾駅(富山県富山市)で、
7910CQによる「草競馬」がJR西富山駅(富山県富山市)と
JR・会津鉄道西会津駅(福島県会津若松市)で、それぞれ使用されています。
また、京急の立会川駅(東京都品川区)では編曲されたこの曲が、
やはり接近メロディーとして使われています。
2-5.グリーンスリーヴス
歌詞が激重なイングランド民謡で、線内では青海駅のみでの使用です。
新音源が採用されていますが、
このバージョンは他にハピラインふくい湯尾駅のみしか採用例がありません。
線内で録ろうとすると代替が利かないので青海1択を強いられますが、
曲そのものの収録に関して言えば湯尾の方が環境はいいと思います…
旧音源は梶屋敷駅1番線で使われていましたが、
2018年末の警報機の故障を経て2019年に置き換わったため現存しません。
他にも魚津(富山県魚津市)、明峰(石川県小松市)、湯尾、
南今庄(2駅とも福井県南越前町)の4駅での使用がありましたが、
最後に残ったのが梶屋敷駅。
その梶屋敷が置き換えられたため、旧音源は全廃ということになりました。
2-6.さくらさくら
Oh! It's Japanese culture!
北陸本線系統での採用例が非常に少ないこの曲ですが、
新音源の採用となると谷浜ただ1駅しかありません。
変な条件が設定されていない分収録に苦労しないのが救いだろうか…
旧音源の採用例は2例ありますが、いずれも現在のえちごトキめき鉄道線内ではなく、
1つがJR城端線の砺波駅。
そしてもう1つがJR新疋田駅(福井県敦賀市)なのですが、
新疋田駅の「さくらさくら」は現在置き換えられており、鳴っていません。
旧音源も残り1駅という絶滅寸前状態です。収録はお早めに…
2-7.Daydream Believer
ピンとこない方にはこう言えば一発で分かるでしょう。
昔は7時から23時までの営業だったことが店名の由来である某コンビニ
のCMソングです。
なぜかこれが筒石駅で使われています。本当になぜ…
警報機があるのは糸魚川方面ホーム(坑道途中の分岐を右折せず直進)のみで、
直江津方面ホームでは使われていません。
また、警報音も盛大に被って大変なことになるので、
どうしても被りが許せない方は(線内ではなくなりますが)
他の使用駅に行くのも手です。
他の使用駅はJR城端線戸出駅(富山県高岡市)、福光駅(同南砺市)、
氷見駅(同氷見市)などです。東武線内でも使用例があるようです。
どうでもいいですが、筒石駅周辺に実店舗はないのでご注意ください。
というかそもそも駅周辺にコンビニすら無い
2-8.村の鍛冶屋
初手チェストの中身を強奪される施設が鍛冶屋です。
線内では旧音源と新音源が併用されている唯一の曲です。
旧音源はこれまた妙高はねうまラインで唯一の設置駅である春日山駅で、
新音源は名立、浦本、親不知、市振の4駅で、それぞれ使用されています。
旧音源の採用駅は春日山駅と笠島駅(新潟県柏崎市)しかないのですが、
その笠島駅の警報機はだいぶ前から音が出なくなっているので、
事実上春日山駅のみで残る状態となっています。
旧音源のメロディーは季節によって音程・テンポの差がありますが、
春日山駅のものもしっかり時期によって変化します。
ということは少なくとも夏と冬の2回通わなければいけないことに…
言うまでもないですが、本家ゲームよろしく駅の備品を強奪すると
即お縄となって投獄されますのでおやめください
2-9.ローレライ
JR小浜線内での使用例が多かったこの曲ですが、
2018年の梶屋敷駅1番線警報機故障に伴ってなんと新潟に新音源が出現。
現在、旧北陸本線内では唯一となる存在です。
旧音源であればIRいしかわ鉄道明峰駅(石川県小松市)での採用例があったのですが、
新音源ともなると小浜線内でしか例はありませんでした
(なお、その旧音源も現在はすべての駅で置き換えられて消滅しています)。
梶屋敷のものは小浜線内各駅のものより長く鳴りやすいみたいです。
音量も大きいので収録には不便しません。
乗車位置さえどうにかなれば100点だった…
なお、新音源はループ時の繋ぎ方が不自然に聞こえますが、仕様です。
というよりこれに限らず新音源は大抵ループが不自然です
3.注意事項
最後に、えちごトキめき鉄道線内で収録をする際の注意事項などを記していきます。
3-1.海風
日本海ひすいライン内ではホームが海に近い駅も多く、
中には海とホームとを遮るものがろくにない駅も存在します。
そのため、海風に収録を邪魔される事態になりかねません。
あと冬は殺人的な寒さを感じる
特に影響を受けやすいのが谷浜、有間川、親不知、市振の4駅です。
密着収録ができればいいのですが、
そんな機材も全員が持っているわけではありません。
天候のいい日を狙う、風が弱い日を狙うなど方法はいくつかありますが、
ここでは「朝凪」と「夕凪」を使う方法を紹介しておきます。
朝凪・夕凪とは地理学的な現象です。
陸地と海水の温まりやすさは違います。
昼は陸地の方が温かくなりますので、陸地側で上昇気流が発生
(温かいものほど浮かびやすくなりますからね)。
吸い込まれるように海側から陸側に空気が移動します。
これが我々の敵たる「海風」の正体です。
一方夜は逆向きの風が吹いています。
陸地が冷えやすいため海が相対的に温かくなり、海側で上昇気流が発生。
すると今度は陸側から海側へ空気の移動が起きます。「山風」です。
朝凪と夕凪はこの空気の移動が起きない時間を言います。
時期にもよりますが朝凪は7時~9時頃、夕凪は17時~19時頃に起きます。
ここを狙ってやれば海風に邪魔をされづらくなる、という寸法です。
そんな理論的な録り鉄は嫌だ?まぁそうだけど…
というわけで、1日の中でも風の妨害へある程度対策することは可能です。
その日が暴風吹きまくりの日だったらもう降参するしかないのだが
3-2.きっぷ
えちごトキめき鉄道は路線長が長く、近年は運賃も高いので、
数駅回るだけで交通費がバカにならなくなります。
そこで使いたいのがフリーパス。
大抵は休日に来られると思いますが、「ホリデーツアーパス」が使えます。
お値段は大人3,000円です。
「フリーパス高くないか?」と思われるかもしれませんが、
直江津~市振間を往復するだけでも2,620円かかります。
おそらく数駅回っただけで3,000円を超え、
場合によっては入場料金も加算されることになります。
急行や特急を使う場合は追加料金も発生します。
ですので、フリーパスが安くなる場面も頻繁に発生します。
「ホリデーツアーパス」の魅力はその高機能さで、
普通、快速列車はもちろん、急行、特急の自由席も乗り放題です。
公式HPでも案内第1項にこのことが書いてあるにもかかわらず、
第2項、第3項でも同じことを言うあたり、よほど強調したいのだと思います
ただし、使う際は行程をよく確かめてからご使用ください。
言うまでもないですが通常のきっぷ利用で3,000円を下回る場合、
「ホリデーツアーパス」なんぞを買ってしまうと完全に損となります。
損でもいいから記念に欲しい?あぁ、じゃあどうぞ…
なお、「トキてつサポーターズクラブ」に加入している場合は、
「じもパス」というフリーパスも使えます。
こちらは特急と急行にはそのまま乗れないものの、
値段は1,500円と「ホリデーツアーパス」の半額で済みます。
前提条件、当日条件ともに限られてくるのがネックですが、
使える方はこっちを使うのも手です。
サポーターズクラブ加入者を増やそうとする裏の戦略はございません
余談の域を出ませんが、どちらのきっぷも「雪月花」には乗れません。
別途予約が必要です。
ただし「雪月花」に乗車するとその日1日はトキてつ乗り放題となるので、
「雪月花乗車→そのまま収録へ」という方法も可能ではあります。
ここまで書いておいてこう言うのもなんですが、
全額普通運賃で払いたいという方はその戦略でも一向に構いません
3-3.乗車位置
大抵の駅であれば警報機と乗車位置が近いので心配はいらないのですが、
一部乗車位置ととんでもなく離れている警報機も存在します。
以下のホームが該当するので、注意が必要です。
- 市振駅駅舎側(富山方面)
- 青海駅1番線(直江津方面)
- 青海駅2番線(富山方面)
- 梶屋敷駅1番線(直江津方面)
- 筒石駅糸魚川方面
- 名立駅反対側(富山方面)
- 有間川駅駅舎側(直江津方面)
- 谷浜駅1番線(富山方面)
いくらなんでも多すぎではないだろうか
本数が少ないので、1本逃すと大変なことになります。
これらの方向で収録してかつ来た列車で撤収される場合は警戒をお願いします。
3-4.収録開始のタイミング
筆者はだいたい列車発車時刻の3分前に待機しています。
これで録り逃しが起きたことはありません。
ただし、市振駅の反対側(直江津方面)ホームは鳴動が早めなので、
余裕を持って4分前に待機しておくのがいいかもしれません。
いずれにせよ最低3分は腕を上げっぱなしにしないといけないので、
慣れていない方は訓練(?)が必要となりそうです。
以上がえちごトキめき鉄道の接近メロディー事情になります。
お気づきの点がございましたらご指摘お願いします。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。