「カルトの子」という本の関連ですが、大事なことなので独立して記事にします。
過日、エホバの証人の広報担当者は毎日新聞の取材に対しこう回答していました。
「体罰をしていた親がいたとすれば残念なことだ。」<2022年11月8日 毎日新聞 夕刊 7面>
テレビ朝日のテレ朝NEWSではこういう回答も報じられました。
「暴力や罰を受けたことのトラウマに苦しんでいる人たちに心から同情します。聖書はそのような暴力を禁じています」<2023年3月14日放送>
それ以降も壊れたロボットみたいに、ただ「児童虐待を容認していません。」と繰り返すだけです。
最近読んだ「カルトの子」の本の中には、このように書かれていました。
「よい便り」として届いたムチ
エホバの証人に最初から懲らしめの教えがあったわけではない。ムチが登場したのが今から35年前のことだ。
日本にムチがやってきたときのことは、元二世の尾形健(43)が体験していた。健は私が取材した元二世の中では最年長である。
「あれは確か1965年の、小学校の2年生のある火曜日での集会のことでした」という。集会の終了間際に、日本支部から新しい「よい便り」が届いたとして次のことが会衆内で発表された。
「子どもの心には悪魔が入っている、悪魔を追い出すために、聖書で書かれている通りムチでお尻を叩きなさい」。そのあと長老の補佐役が「男物の細身のベルトを使って、椅子などに跪かせて、20回くらい子どものお尻を叩いてください」と補足した。<文藝春秋/米本和広著「カルトの子 心を盗まれた家族」122ページ>
この1965年に会衆での発表について裏付けが取れれば、組織として体罰を推奨してきた決定的な証拠になるはずです!
あの寝ぼけたコメントを封じることができます。
この尾形健さんが当時8歳として、今年で67歳。
ご健在かもしれません。
昨年のエホバの証人問題支援弁護団の調査報告書を見ると、回答者の最高年齢は72歳が1人、その下は67歳1人、65歳2人のようです。
その72歳の人が当時エホバの証人だったかどうかはわかりませんが、1965年は14歳。
ある程度、物事がわかる年齢ですね。
弁護団の報告書にも「ものみの塔」などからの引用で、組織的な推奨があったように読める記事が提示されていますが、協会は頑として認めていません。
現役信者のほとんどもそうです。
もう60年近く前の話ですが、1965年のこの発表を客観的に裏付ける記録がどこかに残っていないでしょうか?