【短歌アート】
草叢の 中から響く 鈴虫の
声を頼りに 姿を探す
by恭子
こんにちは
藤田恭子です。
短歌プチレッスンの時間です。
今日は短歌の上達のコツをお伝えします。
これまで、
5回ほど短歌を作るコツを
お伝えしてきました。
それだけでも、
充分、短歌は詠むことは出来ますが
その短歌をよりイメージしやすく
より詠み手の思いが伝わるコツが
あります。
それを今日は、お伝えさせていただきます。
少し変えるだけで
数段、素敵な短歌になりますよ
① 具体的に詠む
例えば
美しい花が風に揺れて美しい様子を
短歌に詠もうとした時
"風に揺れる花の…"
みたいに詠むのではなく
風に揺れている花は何の花なのかを
具体的に詠むということです。
風に揺れて美しい花が
『秋桜』だったなら
"風に揺れる秋桜の…"
と詠むと、
一気に場面が
秋の野原にコスモスが
咲き乱れている場面が
浮かび上がります。
季節や場所、
色までがイメージ出来ると思います。
旅行に行ったことを
短歌に詠むのでも
具体的に地名や名所の名前を
入れるのも、とてもいいです。
また、家族を詠む時
"年老いた親"と詠むなら
"八十の母"と詠むなど
年齢を入れるのも、
よりピンポイントにイメージ出来ます。
なるべく具体的に詠む!
それを踏まえて短歌を作ってみてください。
③同じ言葉を重ねない
短歌は五七五七七の三十一文字で
構成された歌です。
限られた文字数中で、歌を作るのですから
なるべく同じ言葉が重ならないように
気をつけて詠んでください。
③ 推敲する
やったー!ついに短歌が出来た〜
と思っても、もう一度見直してください。
この推敲が大切です!
詠んだご本人には、
歌の意味や情景がイメージ出来ても
第三者が、この短歌を読んだ時
その通りにイメージしてくれるだろうか?
そんな視点で観てみてください。
最初の七句を結句に変えてみたら…とか
後半の七、七をひっくり返してみる
とか…
もう一度、じっくりと見直してみてください。
その時、声に出して短歌を読んでみて
スムーズに音が流れるように
なっているか確認してください。
接続詞はこれでいいか?
など、どんどんと出てくるはずです。
実際に私も何度も推敲しますし、
推敲が甘いと短歌講師から直しが
あったりします。
実際に、こんな感じで推敲しました。
今日、アップした短歌です。
《推敲前》
草叢から 聞こえてくるは 虫の声
声を頼りに 姿を探す
↓
《推敲後》
草叢の 中から響く 鈴虫の
声を頼りに 姿を探す
まず
②でお伝えしたように
第三句の"虫の声"と
第四句の"声を頼りに"の
「声」が重なっているので
ここをどうするのか考えました。
そこで
①の「具体的に詠む」
ということで"虫の声"を具体的に「鈴虫」にしました。
次に
「鈴虫」に変えた事によって
第一句と第二句がしっくりいかず
言葉を変えて、この様な短歌になりました。
④ 声に出して読む
推敲して、やっと出来た短歌を
もう一度、声を出して読んでみる。
そこで、歌の流れが悪いなど
引っかかるものがあるなら
もう一度、推敲してみる。
そして、更に声を出して読む。
この繰り返しをして
短歌の完成です‼️
わー👏👏👏
短歌を詠む上で
基本的な事をお伝えさせて頂きました。
基礎編は、これで終わりです。
また、
随時、短歌を詠む上で気づいた事を
アップしていこうと思います。
最後まで、お読みくださり
ありがとうございました
短歌ワークショップでは
短歌や心のことなど
色々とお話させていただきたいと
思っています
ご興味がある方は、
短歌ワークショップにご参加くださいね
定員があと1名になりました❗️
【短歌アート】
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心のままに 言葉を綴る
by恭子
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