2020年8月10日(月)は北信五岳の一つ、新潟県の妙高山に登ってきました。
北信五岳のうち登っていないのは、妙高山と戸隠山の2山でした。妙高山はいつか登りたいと思っていたのですが、標高差1400mの登りと、鎖場に躊躇してずっと宿題になっていた山でしたが、今回気合を入れて登って来ました。
GPSログです。ルートは一番メジャーな燕温泉から妙高山を往復するルートです。
コースタイム
燕温泉(5:40)→天狗堂(8:00)→妙高山着(9:30)→妙高山発(10:15)→天狗堂(11:45)→燕温泉(14:00)
朝5時30分に登山者用駐車場に着いたときには空きはあと3台。人気の山なので早めに来たのですが、予想を上回る混雑ぶりでした。
下山したときには左側の路肩にずらっと縦列駐車が出来ていました。
そしてここでカメラを家に忘れるという痛恨のミスに気づきました・・・なので今回の写真はすべてiPhoneで撮ったものです。
燕温泉の温泉街を過ぎたところにある登山ポストに事前に記入していた登山届を提出して登山スタート。
スタート直後に見た妙高山。遠いんじゃないんです、山頂がとてつもなく高いんです。標高差1400mは伊達じゃありません。
称明滝近くの赤倉温泉源泉までコンクリートの道が続きます。一見楽そうな道に見えますが、右側がスパッと谷底まで切れ落ちているので、慎重に進みます。
山頂がなかなか近づきません・・・
赤倉温泉の源泉に到着。温泉以外にも冷たい水場もあってひと休憩。
上段が称明滝、下段が光明滝です。この滝の左手の崖のへつり道をジグザグに登っていきます。
滝上部の流れは温泉の硫黄成分のため白くなっていました。
沢から離れると胸突き八丁が始まります。
名前の通り今日一番の急登が続きます。
急登を登りきって天狗堂です。ここで大休憩しました。
天狗堂から少し登ると光善寺池。池というよりは池塘に近いです。
光善寺池を過ぎると再び急登に。山頂がようやく近づいて来ました。
振り返ると、斑尾山と野尻湖が望めました。
そして今回のルートの核心部、鎖場です。10mほど垂直に登ってそのあと10mほど左にトラバース、そして最後に右斜め上に10mほど登ります。手がかり足がかりは十分あるので、鎖なしでも登っていきますがなかなかの高度感、緊張しました。
鎖場は緊張して写真を撮る余裕はなし^_^; 最後に岩場の急登で一気に山頂へ向かいます。
山頂が近づくと反対側の景色が広がって来ました。左が焼山、右が火打山です。晴れている間に登ってこの景色を見たかったんです。
登山開始から3時間50分で妙高山の南峰に到着。いやあ長かったし緊張を強いられる登山道でした。
南峰はひとでいっぱいなので北峰に向かいます。
南峰と北峰の間にある日本岩、デカイです。山頂付近にはこうした大きな岩がゴロゴロしています。
山頂に到着したので、花を撮る余裕が出来ました(笑 岩場にトウヤクリンドウが可憐に咲いていました。
南峰から意外とすぐに北峰に到着。
北峰からの展望は、火打山、焼山と続く素晴らしい頸城山塊の山々。晴れてくれて本当に良かった!
雲に隠れながらも北アルプスの雪倉岳と朝日岳が望めました。
北峰で昼食を取りながら30分ほど休憩した後、下山に取り掛かります。
最後に振り返って火打山方面。最高の景色でした。
ここから鎖場をなんとか下り、胸突き八丁をゆっくり下り、崖のへつり道を慎重に下り、コンクリート道まで戻ってきました。
山頂からここまで緊張しっぱなしだったので、写真はなしです。
山頂から3時間45分で燕温泉に下山しました。結局登りも下りも変わらない時間がかかりました。それだけ慎重に下ったということですね。往復8時間20分の山行でした。
下山後は燕温泉の硫黄分たっぷりの源泉かけ流し温泉で、さっぱり汗を流しました。
最後に妙高サービスエリアから見た妙高山のシルエットです。
鎖場も核心でしたが、称明滝まで続くへつり道も高いところが苦手な自分にはかなり緊張を強いられる登山道でした。
今まで高妻山が一番手強いと思っていましたが、登山道の危険度も合わせると今回の妙高山のほうがキツかったです。
しかし山頂から見た火打山、焼山、そして北アルプスの山並みの眺望は、苦労して山頂に立った甲斐がある景色でした。