六甲全山縦走は神戸市内の後ろにそびえる六甲山の西端(須磨浦公園)から東端(宝塚)まで続く縦走路で、公称56km、累積標高差3,000mある日本を代表するトレイルの一つです。
小説孤高の人の主人公「加藤文太郎」が一日で歩き通して、さらに会社の寮まで歩いて帰ったという逸話がある縦走路です。

私はというと一日で56km歩く自信がないので、縦走路を西と東に分けて二日かけて歩くことにしました。
西は須磨浦公園から新神戸駅まで、東は新神戸駅から宝塚です。

GPSログは長すぎて載せられませんでした。
神戸市から「六甲全山縦走MAP」が販売されているので興味のある方は買ってみてください。
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一日目のコースタイム
須磨浦公園駅(7:10)→鉢伏山(7:40)→鉄拐山(7:55)→栂尾山(8:40)→横尾山(8:55)→高取山(10:45)→鵯越駅(12:00)→菊水山(13:10)→鍋蓋山(14:32)→市ケ原(15:30)→新神戸駅(16:30)

縦走のスタートは山陽電鉄の須磨浦公園駅から。
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改札を出て右手のゆるい坂を登っていきます。
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登山道はすぐ階段に変わります。
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中腹からは美しい明石海峡大橋と。
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神戸市内の街並みが見渡せました。
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そして最初のピーク鉢伏山に到着。須磨浦山上遊園の片隅にあるひっそりとしたピークです。
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鉢伏山から平坦な登山道を歩くこと少しで鉄拐山。朝日に輝く神戸市内と。
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これから歩く六甲全山縦走の山並み。果てしなく遠いなあ^^;
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今日歩く西半分のルートは山と市街地が交互に現れます。ピークに登ったら市街地まで急降下、そしてまた次の山へとアップダウンが続きます。

というわけで市街地へ下ります。
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ニュータウンの中を歩いていきます。
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市街地のコースは複雑ですが、要所要所の交差点に縦走路を表す看板があるので、これを見落とさずに進みます。
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次の栂尾山までは400段あるコンクリートの階段を登っていきます。
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栂尾山の山頂です。
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今まで歩いてきた山と市街地が望めます。
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栂尾山から平坦な登山道を少し歩きます。
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そして横尾山の山頂に到着。でもお楽しみはこの先にあります。
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それが須磨アルプスと呼ばれる岩尾根のルートです。
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この縦走路で唯一の岩尾根歩きです、馬の背と言われるところもありますが、慎重に歩けば特に危険なことはありません。
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須磨アルプスを振り返る。階段があったり馬の背があったりなかなか楽しいルートでした。
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そして縦走路は市街地に入ります。
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阪神高速を潜って。
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途中にある妙法寺で安全登山のお願いをしました。
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ちょうどツツジが見頃の時期を迎えていて縦走路のあちらこちらで目を楽しませてくれました。
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市街地から高取山に取り付きます。
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山頂からは神戸市街地の景色が見渡せました。縦走するにつれて少しづつ東側の景色が見えるようになっていきます。
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山頂にある高取神社で再度安全登山のお願い。
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そしてまた市街地に戻るのですが、市街地を通るということは自動販売機があるということ、一日分の水分を背負わなくてもいいのです。というわけで早速糖分補給。あっという間に一気飲みしました。
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高取山から次の菊水山までは1時間近く市街地を歩くのですが、市街地の登りで足が攣ってきました。
ここはお茶でミネラル分を補給。ミネラルが大切なことは2年前の黒姫山で学びました。
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縦走路は鵯越駅の脇を抜けていきます。ここで今日のルートの大体半分です。
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鵯越駅からしばらくはゆったりとした道が続きます。
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しかしこの休憩所をすぎると。
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菊水山への激急登が待ち構えています。
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ここが全山縦走路の中で第一の関門と呼ばれています。
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最初の方はなんとか登っていましたが、最後の方は20歩登っては休憩、また20歩登ってはまた休憩とバテバテでした。
そんな急登を登ること30分で菊水山の山頂に到着しました。
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とりあえずここで大休憩。行動食を食べて体力を回復します。
ちなみに今日の行動食はウィダーインゼリー1個と、小さなあんぱんが5つ入ったパックでした。
足りなければ現地で調達すれば良いやと思ってましたが、意外とこれだけで大丈夫でした。

山頂からは神戸市街地の展望。
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そして今日歩いてきた山並みが一望でした。一番奥のポコンから歩いてきたわけです、長い!!
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しかしまだ今日のルートが終わったわけではありません。今日最後のピーク鍋蓋山に向かいますが、これまた嫌になるくらい下ります。
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下りきったところで天王吊橋を渡ります。
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ここで有馬街道の車道をパスします。
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橋を渡ると下りきった分を取り返すように急登が続きます。
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菊水山から1時間以上かかって今日最後のピーク鍋蓋山です。
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ここまでくればほっと一安心。ここからは登山道と車道を交互に繰り返しながら下っていきます。

大龍寺の山門をくぐって。
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市ケ原に到着。ここでは川遊びをする人、バーベキューをしてるグループやテントが張ってあったりして、神戸市民のオアシスのようでした。
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全山縦走路はここで左に曲がって摩耶山を目指しますが、今日の縦走はここまで。右手に曲がって新神戸駅を目指します。
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明治時代に作られた布引貯水池の湖畔を歩いていきます。
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日本最初の重力式コンクリートダムだそうです。百年以上前に作られたなんて凄いですね。
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ようやく三宮の市街地が見えてきました。
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そして今日の目的地、新神戸駅に到着!
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長い一日がようやく終わりました。
足にはマメが出来て、太ももとふくらはぎは今にも攣りそうです。
しかしこれでも六甲全山縦走路の半分。

縦走二日目に続きます。