7月24日(日)は富士山に登ってきました。
富士山は登るより眺める山だよなあと思ったり、登った人の感想で同じような登山道が延々と続いて面白くないだとか、登山者の渋滞ができて前に進むことも休むこともできないとか、散々な評価ばかりだったので二の足を踏んでいました。
しかし一度は登っておかなければならない山、重い腰?を上げて今回ようやく登ってきました。
GPSログです。
コースは富士スバルライン5合目から吉田ルートを登ってお鉢参り、そして下山するルートです。
コースタイム
富士スバルライン5合目(6:30)→6合目(7:00)→7合目(7:40)→本8合目(9:30)→吉田ルート山頂(10:45)→剣ヶ峰(11:30)→吉田ルート山頂(12:00)→本8合目(13:10)→6合目(14:50)→富士スバルライン5合目(15:30)
富士北麓駐車場を朝5時30分に出発するシャトルバスに乗って5合目へ。
40分で5合目に到着。高度に慣れるために20分ほどあたりをうろうろします。
目の前には圧倒的に迫ってくる富士山。大迫力です。
雲の向こうには長く続く南アルプスの稜線も見ることができました。
高度にも慣れたところで6時30分に登山開始。
眼下では山中湖が朝日を浴びて輝いていました。
6合目の手前は森の中を歩きます。ずっと火山礫の中を歩くと思っていたので、緑が眩しかったです。
そして6合目に到着。ここからが本格的な登りになります。
しかし7合目までの道は比較的なだらかな歩きやすい道が続きます。
このあたりはオンタデがたくさん咲いていました。
火山礫の中でもたくましく咲いています。
7合目まで登ると山小屋の列が見えてきました。次はあの山小屋まで登ろうといういい目安になります。
しかしここから登山道は岩を掴んで登るような急登になります。
急登を登り終えて、8合目からは再びなだらかな道が続きます。
ただ8合目から上、どこが本8合目かわからず上り坂が延々と続く長い道のりでした。
本8合目まで登ると山頂が見えてきましたが、ここから山頂までが最後のきつい登り。
9合目の鳥居まで登って山頂まであともう少し。
というところで高山病の初期症状と思われる手先のしびれや吐き気がしてきました。
これはまずいと思い、そのに立ち止まって5分ほど深呼吸をすることで治まってくれました。
山頂直下でこれはもうダメかと思い焦りましたよ。
あの鳥居をくぐるとついに山頂です。
最後は10歩歩いては休憩する、牛歩戦術でした。
そして5合目から4時間15分で吉田ルート山頂に到着しました。長かったような短かったような不思議な感覚です。
雲ははるか下。さらにその下には山中湖が、5合目で見た時と比べて随分小さくなりました。
山小屋のベンチで10分ほど休憩して、最高峰剣ヶ峰に向けて時計回りでお鉢巡りに出発です。
そしていきなり剣ヶ峰の写真です。
お鉢巡りをしている間は高山病が心配で写真を撮っている余裕がありませんでした。
剣ヶ峰直下の馬の背の登りがきつかったです。
そしてついに富士山最高峰剣ヶ峰に到着しました!!
感無量です。ようやくこの場所に立つことができました!!
剣ヶ峰には山頂碑と並んで電子基準点も立っています。
もちろん日本で一番高い場所にある電子基準点です。
それではお鉢巡りを続けて吉田ルート山頂に戻りましょう。
それにしても広い火口です、ぐるっと回るのに1時間かかりました。
荒涼とした火口は別世界です。
しかし外に目を向けると紺碧の青空と雲海、まるで飛行機に乗っているような素晴らしい景色でした。
山小屋で30分ほど休憩した後、後ろ髪を引かれるようですが下山します。
下山道は延々と続く斜面をジグザグに下っていきます。足元はちょっとだけ沈み込む砂礫の道なので膝に優しくペースよく下っていきます。
本8合目にある吉田ルートと須走ルートの分岐。ここを間違えると明後日の方向に下ってしまいます。
3000m付近で雲の中に突入です。
本8合目からしばらく下ると6合目が見えてきました。
しかしまだまだジグザグの下山道はまだまだ続きます。
このあたりはオンタデの群生地、広大な斜面にたくさん花をつけていました。
斜面一面のオンタデ。山頂は青く霞んでもう見えません。
ジグザグの道が終わって山の斜面を平行に横切ると6合目に戻ります。
6合目から見上げた富士山。この雄大な斜面はここでしか味わえませんね。
6合目からはまた緑の道を下って。
吉田ルート山頂から3時間で5合目に下山しました。
下山しても富士山はまだその大きな山体を見せてくれました。最高の日に登れたと思います。
前評判の悪い&あまりいい印象を持っていなかった富士山ですが、登ってみると非常に魅力的な山でした。
思っていたよりも混雑しておらず快適に登れたのも良かったです。
全てにおいて雄大な景色は今まで見たことがなく、富士山でしか味わえない感覚でした。
今度は別ルートで登りたくなりました(*^_^*)