モラル感覚が近いチームはうまくいく

 

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英語脳プロデューサーのZakです。

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5年ほど前になりますが、1冊の本を読みました。

 

チームワークのパフォーマンスや、チームのアウトプット低迷の原因などに気付きを与えてくれる良書だと思いますよ。

 

海外での仕事の終盤に読んだ本ですが、その通りだ!と、膝を打つ内容でした。仕事する国を問わず参考になります。

 

宣伝みたいですが素直な感想です。

 

「すぐやるチームをつくるたった一つの考え方」

池本克之著 三笠書房

 

 

 
 

本のキーコンセプトは、

「モラル感覚が近いチームはうまくいく」

ということなんです。

 

  • 人を採用するとき、
  • 新しいプロジェクトのために人選をするとき、
  • チーム内に一体感がないと感じているとき、
  • 各自は優秀なのに、全体アウトプットがイマイチ、

 

このようなとき、

「モラル感覚はどうかな?に着目しよう」

ということなんです。

 

これは、職場が日本国内であっても、海外であっても、あてはまるコンセプトだと、当時海外で仕事をしていた私は確信をもちました。

 

 

 

「スキルとモラル、どちらに重点を置いて人選しますか?」

 

多くの場合は「スキル」ではないでしょうか。

即戦力は、いつでも欲しいですからね。

多少、モノの言い方が乱暴だけど、彼のスキルがうちには足りないんだ。ということで採用を決めたりして・・・

 

では、次のことを知ったらどうでしょう。

 

「スキルは伸ばせるが、モラルは変えられない」

 

 

モラルって、その人の生き方や考え方に根付いていますから、他人が何か言ったくらいでは変えられないんです。

 

チームで仕事をする場合、モラルの差、価値観のズレが摩擦を生じる重要な要素になります。この差が大きいと決めごとや判断、報連相に余計な時間がかかることになります。

 

通常、組織の成り立ちについて、2-6-2の法則というのがあります。集団や組織における人材のパフォーマンスや働き方に関する法則で、全体の人員を次のように3つのグループに分ける考え方です。

 

上位2割が優秀、下位2割はパッとしない。残り6割は平均的で良くも悪くもない。

 

例えば、上位2割からメンターを決め、平均的な6割を育成指導することで上位2割に加えることが出来れば自分の味方となり、下位2割はそれについてくるようにできる、というものです。

この結果、その職場や会社は成長できる組織体にできます。

 

そういう組織体になれれば、多少不足しているスキルの醸成もうまく周囲が働きかけて引き上げてもらえる確率が高められるというものです。

 

逆に、モラルのズレが大きいとこれがやりにくい、または出来ないわけです。その結果、達成できない確率が高くなってしまうわけです。

 

最悪は、組織体の崩壊や優秀な人材が抜けていく確率を上げてしまうことにもなり得ます。

 

 

組織は、チームワークですからモラルのバラつきは全体のパフォーマンスを支配するもの、と言えるわけです。

 

一つの防止策は、創業者や創業の想いを経営理念に練りこんで、朝会やAll hands Meetingの機会に社員に徹底することで、社員のベクトルを揃えて太くしていけます。

 

価値観を見極める質問をすることで、モラル感覚が合うか、合わないか、を確認することは採用面接時に外せないこととなります。

 

 

「あの人のようになりたい!と思える人をパクりなさい。」

ということを後輩に言ってました。

そうすれば自分の中で昇華して自分のモノに出来るよ、ということなんです。

 

今回の話をまとめると下のように表せると思います。

一助になれば幸いです。

 

ありがちな優先順位:D<C<B<A  

あるべき優先順位: D<B<C<A

 

 

ちなみに・・・

 

英語には、モラル(Moral)に似た言葉でEthics(倫理)というのがあります。

 

それぞれの意味は微妙に異なるので、以下をご参考まで。

 

  • Moral (モラル):

    • 「モラル」は個人や社会の中で正しいとされる行動や価値観を指します。これは個人の信念や文化、宗教、家庭教育などに基づくもので、主に個人のレベルでの判断を意味します。
    • 例えば、「嘘をついてはいけない」「他人を傷つけてはいけない」というような、個人が正しいと感じる行動や態度がモラルに含まれます。
  • Ethics (エシックス、倫理):

    • 「エシックス」はより広い意味での倫理を指し、特定の職業や集団、社会全体における行動のガイドラインや基準を意味します。これは法的な規制や職業規範などに基づいており、個人よりも社会的、集団的なレベルでの判断を意味します。
    • 例えば、医療倫理やビジネス倫理のように、特定の専門職における行動基準や社会全体で求められる倫理的行動がエシックスに含まれます。
  • まとめると、「モラル」は個人や小さな集団での道徳的な価値観や行動基準を指し、「エシックス」は社会全体や特定の職業における行動の規範や基準を指します。

     

 

池本先生のSNSリンクをお勧めして終わります。