中級英語突破シリーズ|「笑顔」だけじゃ伝わらない?外国人とのリアクション文化の違いとは
中級英語突破シリーズ笑顔だけじゃ伝わらない?リアクション文化の違いとは外国人と話していると、こんな場面に出くわしたことはありませんか?こちらが「うんうん」「へえ〜」と笑顔で頷いているのに、相手がなぜか不安そうな顔をしていたり、話を急に止めたりする。「ちゃんと聞いてたのに、なんで?」と思った方、いませんか?実はこれ、リアクションの文化の違いなんです。私がアメリカで生活していたとき、こんなことに気づきました。外国人って、まず言葉を発してから笑うことが多い。 “That's great!” “No way!” “You're kidding!”何かひと言リアクションしてから、ようやく笑顔がついてくる。場面あるいは人によっては、何やら話してから、その後で顔がシーンに合わせて変わってくる。まずは言葉を使って反応して、その後に笑顔がついて来るんですよ。一方で、日本人はどうでしょう? 相手の話に静かに頷く ニコッと笑って気持ちを示す 言葉にしなくても「察してもらえる」ことを前提にしているつまり、非言語で伝える文化に慣れているんですね。英語の世界では、「言葉で反応する」ことが、相手に対するリスペクトの表現なんです。まあ、なんという面倒くさい文化なんでしょうね・・・でも、これも文化の違いなので、仕方ないです。慣れましょう。英語の世界では、「リアクションは声に出すもの」という感覚がごく自然です。たとえば、相手の話に共感したとき、 “That’s true.” “I know, right?” “Tell me about it.”こんなふうに、言葉で「わかるよ」と伝えることが会話の基本になっています。では、なぜそこまで“声に出すこと”が求められるのでしょうか?それは、英語圏が低コンテクスト文化だからです。つまり、「察してくれるだろう」という前提がない文化です。たとえば、日本では… 相手の目を見て黙っていれば「ちゃんと聞いてますよ」というサインになる 軽くうなずくだけで「共感してます」が伝わる 笑顔を返すだけで「いいね」と思っていることが伝わるそういう“空気の読み合い”が成立しています。でも英語では、沈黙=何も感じていない、関心がないと受け取られてしまうことがあります。英語圏の人は、「黙ってうなずいてる人」に対して、内心こう思っているかもしれません。“あれ?この人、わかってるのかな?”“反応がないと不安だな…”だから、たった一言でもいいんです。 “Oh, really?” “That’s interesting.” “Right.”こういった短い言葉での相づちが、あなたの「聞いてますよ」の証明になるんです。英語は「正しさ」より「やり取りのセンス」文法や発音をしっかり学ぶことは、もちろん大切です。ですが、それだけでは“伝わる英語”にはなりません。会話のキャッチボールで求められるのは、「ちゃんと聞いてますよ」「あなたの話に関心があります」というリアクション。たとえば、たったひと言 “Oh, I see.” を挟むだけで、相手は「この人とは話しやすいな」と感じてくれます。英語を「語学」として学ぶだけでなく、「コミュニケーションツール」として磨く感覚が重要なんです。それには、相づち・表情・声のトーン・間の取り方など、テストには出ないけれど会話を成立させる要素が不可欠です。実際、英語がペラペラに聞こえる人って、必ずしも難しい単語や構文を使ってるわけじゃありません。むしろ、 リアクションが自然 相手の話を受け止めるのが上手 「ちょっとしたひと言」をうまく挟んでいるそんな“会話のセンス”があるだけで、「話せる人」に見えるんです。中級以上の学習者でも、「発音は完璧だけど、何となく話が弾まない」「正しい文を言ってるのに、反応が薄い」という人は、こうした“反応のスキル”に目を向けていないケースが多い。ここに気づけるかどうかが、次のステージへの突破口になるんです。今日の行動提案「反応するためのひと言」を一つ決めて、今週はそれを使い倒してみましょう。相手の話に“言葉で返す”だけで、会話の景色が変わってきますよ。英語は、文法や発音の正しさだけでなく、「どう反応するか」が会話の質を大きく左右します。黙ってうなずく——それも日本人らしい美徳かもしれません。でも、英語の世界では、「言葉で返すこと」そのものが思いやりなんです。リモート会議とか、オンラインのセッションでは、なおさら大事になってきます。上半身の動画はあるとはいえ、コトバ足らずではコミュニケーションは円滑には出来ないリスクだってありますからね。最初から難しい表現を使おうとしなくても大丈夫。まずは、たったひと言でいい。 “Really?” “I see.” “That’s great!”こうやって声に出す習慣をつけていくことで、英語がより通じやすくなって、そして楽しくなっていくはずですよ!Happy Learning!===================英語脳になって成果を上げてみませんか?TOEICスコアが低くたって、大丈夫!実践・キャリアアップ英語↓資料請求・お問合せ↓または、shin.eigonou@gmail.comまで、どうぞ!===================<自己紹介>英語脳プロデューサーのZakです。TEFL Professional Instituteの認定講師。海外赴任15年の経験から、実践で使うビジネス英語、海外生活で必須の英語、異文化コミュについて書いています。