短期的快感と持続的幸福感【ウェルビーイング心理教育】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

私たちが
“しあわせ”
表現しているものには、
二種類のものがあります。
 
 
一つは
“快感”
もう一つは
“幸福感”です。
 
 
“快感”は、
ハッキリと感じられて、
持続時間が短いのが
特徴です。
 
 
例えば、
おいしいものを食べた時の
「しあわせ〜」という感じ。
 
 
応募した景品が当たった時の
「しあわせ〜」という感じ。
 
 
給与が上がった時の
「しあわせ〜」という感じ。
 
 
これらは、
短期的な“快感”です。
 
 
 
 
一方の“幸福感”は、
じんわりと感じられ、
持続時間が長いのが
特徴です。
 
 
例えば、
家族のために作った料理を
「おいしい」と言いながら
食べている家族の笑顔を見て
感じる“しあわせ”
 
 
自分の成長を実感し、
人生が広がっている
感覚を得ていることに対して
感じる“しあわせ”
 
 
誰かのために
貢献することができ、
それらに意味と
意義を見出せた時に
感じる“しあわせ”
 
 
これらは、
持続的な「幸福感」です。
 
 
 
 
これらが
私たちの人生に
どのように影響するのでしょう?
 
 
ノックス大学教授の
ティム・カッサーらは、
個人が持つ価値観やゴールと
「幸福感」との関係を
分析研究しました。
 
 
その結果、
価値観やゴールには、
「外因性」のものと
「内因性」のものが
あることが分かりました。
 
 
一方の
「外因性」のものとは、
様々なマスメディアから流れる
消費者文化のメッセージを受け入れ、
金銭や地位、財産やイメージなどを
熱心に追い求めるものです。
 
 
もう一方の
「内因性」のものとは、
個人の成長、他者との親密さ、
コミュニティーへの貢献などを
重視するというものです。
 
 
 
 
カッサーらは、
研究の結果として、
次のような結論に
達しています。
 
 
「個人の幸福感は、
 外因性のゴールを
 追求する場合に低下し、
 内因性のゴールを
 追求する場合に高まる」
 
 
ここで述べられている
「外因性」のものは、
短期的な“快感”
生み出すものであり、
「内因性」のものは、
持続的な“幸福感”
もたらすものと
言えるでしょう。
 
 
もちろんこれらは、
一方に偏るのでなく、
程よいバランスが
求められると
考えられています。
 
 
そのことについては、
また別の機会に
記したいと思います。
 
 
私たちが
“しあわせ”
表現するものには、
短期的な“快感”
持続的な“幸福感”
二種類のものがあります。
 
 
あなたは、
そのバランスが
取れていますか?
 
 
引用文献:『トラウマ後成長と回復-心の傷を超えるための6つのステップ』

 

 

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