遺伝子スイッチのONとOFF【メンタルヘルス】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

昨日まで
臨床発達心理士の
全国大会に
参加してきました。


今年のテーマは、
心理教育アセスメントでしたが、
昨年に引き続いて取り上げられた
あるキーワードに
興味関心を持ちました。


それは、
「エピジェネティクス」
と呼ばれるものです。


脳科学辞典では、
「エピジェネティクス」
次のように説明しています。


「DNAの配列変化によらない
 遺伝子発現を制御・伝達するシステム
 およびその学術分野のこと」



簡単に表現するならば、
遺伝子スイッチ
ONOFFに関する
学問と言えるでしょう。


私たちが父母から
遺伝子情報を
引き継ぎます。


その中には、
姿形や性格特性、
病気の罹りやすさなど
多種多様な情報が
書き込まれています。





しかし、
それらの遺伝子情報は、
そのまま発動するのではなく、
食事や運動などの生活習慣、
社会的変化や環境汚染、
心理的な変化などの影響により、
発動したり発動しなかったり
するということが
明らかになってきました。


例えば、
米ノースカロライナ大学の
研究者らが行った調査研究では
興味深い結果が報告されています。


その研究では、
「eudaimonic」と呼ばれる
より深い認知や人生の意味などに
関わる幸福を探求する人々には、
炎症反応に関連する
遺伝子量が減少し、
抗ウイルス反応に関連する
遺伝子量が増加が
見られました。


その一方
「hedonic」と呼ばれる
自己の欲に基づく快楽的な
幸福を追い求めている人たちでは、
全く逆の現象が見られた
ということです。

出典:「良い幸福、悪い幸福!?幸せの質でゲノムに変異」DIAMOND online


遺伝子情報によって、
持って生まれた
特徴や特性があります。


しかし同時に
遺伝子スイッチ
ONOFFの存在は、
健やかで幸せな人生を
つくり出すために
大いに役立ちます。



「エピジェネティクス」は、
とても興味深い学問分野です。


「エピジェネティクス」の知見を
自らの生活に生かして、
ウェルビーイングな
人生の創造に
役立てたいものです。

 

 

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