自信を注入する【メンタルヘルス】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

何かに失敗して
自己嫌悪に陥ったり、
人から拒絶されて
落ち込むような
ことがあった時、
心は傷つきます。
 
 
こうした傷は、
自然に癒えることも
あるでしょう。
 
 
しかし、
場合によっては、
その傷がなかなか癒えず、
長い間苦しむことに
なることもあったりします。
 
 
そうならないよう、
適切な手当をするのが
賢明といえます。
 
 
心理学者の
ガイ・ウィンチは、
心の傷を負った時の
手当の一つとして、
“自信を注入する”
ことを奨めています。
 
 
“自信を注入する”には、
3つのステップがあります。
 
 
まず、
一つ目のステップでは、
自分の性格や特徴の中で、
良いと思うところ
5つ紙に書き出します。
 

 
 
例えば、
自分のことで心が傷んだ場合には、
「几帳面である」とか
「モノゴトに真剣に取り組む」など、
個人的に良い点を見つけてみましょう。
 
 
人間関係で傷ついた場合には、
「人にやさしく接する」とか、
「相手の話をよく聴く」など
関わり合いに関する長所を
数え上げるのが良いでしょう。
 
 
次いて
二つ目のステップとして、
先ほど紙に書き出した
「5つの良いところ」
自分が大事に思うという観点で
優先順位をつけて並べます。
 
 
最後となる
三つ目のステップでは、
優先順位の中の
上位3つの長所について
以下の観点を含めて
短い文章を作ります。
 
 
◎なぜその特徴が
 大事だと思うのか?
 
 
◎その特徴のおかげで、
 どんな良いことがあったか?
 
 
◎その特徴は自分という人間に
 どんな影響を与えているか?
 

 
 
このような手続きは、
自分の力で自分に
“自信を注入する”
ことになります。
 
 
“自信を注入する”ことで
何かに失敗したり、
人から拒絶されるような
ことがあったとしても、
自分で自分を否定しなくて
すむようになるでしょう。
 
 
身体の傷と同様に
心の傷も癒えるには、
相当の時間が必要です。
 
 
“自信を注入する”ことは、
そうした傷を癒すための
適切な手当の一つになります。
 


 
 
心が傷ついた時に、
信頼できる人に
話を聞いてもらうのは、
とても有益な方法です。
 
 
しかしそれ以上に、
自分で自分を
手当てする方法を
身につけておくことは、
重要なことと言えます。
 
 
心が傷ついた時には、
その傷を自分で癒すために、
“自信を注入する”方法を行い、
回復するための力を
養いたいものです。
 
 
参考文献「自分で心を手当てする方法」ガイ・ウィンチ著

 

 
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