ピンチを乗り越えるための2つの力(後編)【セルフコントロール】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

それでは、
昨日の物語の続きを
始めます。


ピンチに
見舞われ続けた彼は、
カフェとモーテル事業を
不屈の精神で再建し、
その後順調に業績を
伸ばしていきます。
 
 
そして、
テネシー州にある
政府関連施設の
カフェテリアの
運営責任者になりました。

 
追い風に乗った・・・。



と思ったその先に、
またまたピンチが
待ち受けていました。
 
 
彼が56歳の時、
会社に国税庁の査察が入り、
巨額の税金を支払わなければ
ならなくなりました。
 
 
彼はその税金を
払うことができず、
事実上会社は
破綻してします。
 
 
またプライベートでも
妻と離婚することになり、
公私にわたって
つらい時期を送りました。
 
 
それから3年後、
彼は別の女性と再婚し、
モーテル事業によって
再び復活を試みます。
 
 
しかし
その地域に
道路建築計画が
持ち上がり、
人生最大の
ピンチを迎えます。
 
 
彼の店は、
主要道路から
外れてしまったため、
事業が立ち行かなくなり、
65歳にして無一文と
なってしまいました。
 
 
それでも
彼は落胆して
あきらめるような
ことはありませんでした。

 
「次に何をすべきか」と考え、
自分に残された財産である
“あの商品”のレシピを
売ることを考えつきました。
 
 
ここから彼の
クライマックスの
物語が始まります。



 
彼の生み出した
“あの商品”の名は、
「ケッタッキーフライドチキン」
 
 
彼の名は、
カーネル・サンダース

 
サンダースは、
世界で初めて
フランチャイズという
ビジネスモデルを
創始しました。



 
65歳に新規事業を起こして
フランチャイズ展開を進め、
8年後の73歳の時には、
会社の売り上げは60万ドル、
店舗数はアメリカをはじめ、
カナダ、イギリスに
600店舗を数えました。
 
 
サンダースのモットーは、
「できることはすべてやれ、
やるなら最善を尽くせ」
 
 
そして仕事をする上では、
「最も奉仕するものが最大の利益を得る。
 我が身の前に他人に奉仕せよ」
という言葉を大切にしました。
 
 
こうした考え方が、
サンダースの心を支え、
幾度となく訪れた
ピンチに立ち向かう力を
与えたのでしょう。

 
その翌年の3月、
サンダースは事業を売却して
一線を退きました。
 
 
カーネル・サンダースのような
激しいピンチに見舞われる人は
そう多くはないでしょう。
 
 
しかし、
人生の中では、
大なり小なり
誰もがピンチに
出会います。
 
 
そうした
ピンチに負けないよう、
"ピンチに挫けない気持ち”
"ピンチを乗り越え、
 チャンスに変える考え方”
身につけておきたいものです。
 
 
そうすれば、
しなやかにたくましく、
人生を歩んでいくことが
できるでしょう。


次回のスマラボは、
『ピンチを哲学」します。


ご興味がありましたら、
ぜひご参加ください。
 
参考文献
『カーネルサンダースの教え』中野明著 朝日新聞出版
『奇跡をつかんだ失敗の顛末』ライフリサーチ・プロジェクト編 青春文庫

 
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SmaLabo
『ピンチを哲学する』
 〜ピンチの調理法を身に付ける〜

 2017年7月1日(土)13:30〜18:30


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※震災の復興を心よりお祈りしています。
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