コミュニケーションの秘訣【スマートラボ】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

先週土曜日に
能動的協同学習サークル

「スマラボLearning Space」
開催しました。

 


今回は、
パーソナリティの
タイプが違う相手に対して、
どのようなことに配慮して
コミュニケーションをとると
良い関わりになるのかについて、
学びを深めました。

 


性格心理学の領域では、
性格に関して
生まれながらの特性と、
生まれた後に獲得していく

特性があると考えられています。

 


前者の
生まれながらの

特性に関するものは、
「キャラクター」です。

 


「キャラクター」の語源には、
「刻み込まれたもの」
という意味があり、
性格形成のベースとなる
概念と考えられています。

 


後者の
生まれた後に
獲得していく特性は、

「パーソナリティ」です。

 


「パーソナリティ」の語源は、
舞台で用いる"仮面"を意味する

「ペルソナ」だと

言われています。

 


一般的に、
「キャラクター」
人との関わる上で演じる要素、

「パーソナリティ」は、
本質的な人格に関するもの

というような捉え方を

されている方が多いと思います。

 

 

しかし、

語源から考えるならば、

一般的な理解と逆だと

いうことがわかります。

 


さて、
選択理論心理学でも
性格の形成には、
二つの概念が関係すると
考えられています。

 


一つは、
生まれながら変化しない

「基本的欲求」です。

 


もう一つは、
生まれた後に変化する

「上質世界」
呼ばれるものです。

 


「基本的欲求」は、
動機付けの源泉であり、
五つに分けられた欲求の強弱が、
性格形成に大きな影響を
もたらすと考えられています。

 


「上質世界」は、
「基本的欲求」を満たす
肯定的なイメージの記憶であり、
この
「上質世界」には、
「ペルソナ」に影響を及ぼす
「こんな自分でありたい」という
理想の自己像や自己表現に
関するイメージも含まれています。

 

 

個性の違いとは、
このようなところから
生み出されていると
考えられます。

 


ですから、
それぞれの特性を理解し、
その特性に配慮して関われば、
様々な人と円滑に
コミュニケーションを
取ることができるように

なると考えられます。

 


ワークショップでは、
自分の欲求の強弱の傾向を知り、
自分のコンディションを
整えるための要点を学び、
身近な”ある人”を想定し、
その人の欲求の強弱の傾向を考え、
関わり方のポイントについて
学び合いました。

 


異なるパーソナリティの
タイプの人と関わるのは、
簡単でないかもしれません。

 


しかし、
自分と相手の
特性の違いを理解し
受け入れること。

 


その上で、
欲求の強弱に
配慮して関わること。

 


この二つを行うことで、
円滑なコミュニケーションが
可能になるでしょう。

 

 

ワークショップでは、
このようなことを演習を交え、
分かち合いを通して
学んでいきました。

 


今回のワークショップには、
生後二ヶ月と四ヶ月の

かわいい参加者が

来てくれました。

 

※写真は掲載許可を得ています。


子育てにおいても、
欲求の強弱に配慮した
関わりができると、
幸せな親子関係を
築きやすく
なると思います。

 


スマラボLearnig Spaceでは、
賢く生きるためライフスキルズについて、
様々なテーマを取り上げていきます。

 


興味がありましたら、
ぜひご参加ください。


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※震災の復興を心よりお祈りしています。
神栄カウンセリングセンター のHP