感情の自己認識【セルフコントロール】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

感情の対処の仕方は、
人それぞれです。


ある人は、
感情を包み隠さず、
ストレートに表現します。


またある人は、
感情を表に出さず、
内側に抑え込んだりします。


別のある人は、
感情を意味あるものとして捉え、
適切に判断するよう試みます。


感情の対処によって
人生は大きく変わります。


ニューハンプシャー大学の
ジョン・メイヤー教授は、
情動の対処パターンを
次の3つに大別しています。


■埋没型

 自分の感情が認識できず、
 感情に翻弄される。


 そのため、
 気分は不安定で、
 不快になっても
 そこから抜け出す
 努力をしない。


 自分では、
 感情のコントロールが
 できないと思い込んでいる。






■受容型

 自分の感情を
 認識できるが、
 その感情に対して、
 何ら対処を試みない。


 不快な気分に
 浸り続けるタイプと、
 楽天的で機嫌よく
 気分を変える必要を
 感じないタイプに
 分けられる。






■自己認識型

 自分の感情を
 認識することができ、
 その感情に対処しようとする。


 落ち込むことがあっても、
 くよくよ悩んだりせず、
 早期にそこから
 抜け出すことができる。


 自分の限界を知って、
 自律的かつ積極的に
 自分の人生と向き合い、
 健全な心理状態を
 維持する努力をする。






上記の3つのパターンに
共通する重要なポイントは、
感情の自己認識にあります。


メイヤー教授は、
自己認識について、
次のように説明しています。


「自分の気分を認識し、
 また、その気分に対する
 自己の思考を認識すること」



ここに挙げられているように、
「気分の認識」
「気分に対する思考」
感情の対処の鍵になります。


「自分は、今怒っている」
「なんだか不安になってきた」など、
感情を意識して認識すると、
その感情の意味や
対処法が考えられるように
なっていきます。


「自分はなぜ怒っているのだろう」
「何に不安を感じているのだろう」など、
感情の意味を捉えることで、
自分に必要なものが
何なのかが明らかになり、
それを得るための手立てを
講じやすくなります。


このような経験を積み重ね、
効果的な対処法を発見し、
身につけていくことで
感情のコントロールが
上手になっていくのでしょう。





感情の対処の仕方は、
人それぞれです。


あなたは、
自分の感情を
自己認識していますか?


そしてその感情に、
上手に対処していますか?


引用文献「EQ-こころの知能指数」ダニエル・ゴールマン


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