期待の取り扱い【人間関係】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

期待の取り扱いは、
難しいものです。


人間関係において、
問題が生じるのは、
「期待が裏切られた」
感じるような場面です。


例えば、
相手に対する期待には、
次のようなものが
挙げられます。


■期待どおりの行動


■期待どおりの考え方


■期待どおりの言葉


■期待どおりの態度


■期待どおりの関わり方


■期待どおりの生き方


そうした期待を
満たしてくれれば、
「心が通じ合っている」
感じることができ、
期待が裏切られれば、
「どうしてわかってくれないんだろう」
腹立たしい感情が
わいてくるものです。





相手に対する期待は、
関係の強さに比例して
高くなる傾向にあります。


そして、
期待の高さに応じて、
期待どおりにならなかった時の
衝撃が大きくなるという
特徴があります。


そうした衝撃から
自分を守ろうとして、
"相手に期待しない"
安易に考えるのは
賢明なこととは
言えません。


確かに
相手に期待しなければ、
傷つかなくて
済むかもしれません。


その代わりに
関係は希薄になり、
関わりを継続するのは
困難になります。


こうしたところに、
人間関係の悩ましさが
あるのでしょう。


人とのつながりを持つ上で、
相手に対する期待を
なくすことはできません。


その事実を
受け入れることが
求められます。


人間関係を営む上で、
期待し期待されることには
利点もあります。


それは、
"信頼を生み出す"
というものです。


ですから
期待”する”
”しないか”
という
二元論で考えるのは
避けた方がよいでしょう。


よくよく考えてみるならば、
期待が問題となるのは、
具体的で細かすぎる時と
言うことができるのでは
ないでしょうか。


相手への期待は、
少しゆとりがあって、
おおらかなくらいが
自分にとっても相手にとっても
うまくいくのかもしれません。


人間関係において、
期待の取り扱いは、
難しいものですが
まったく無くすことは
できません。


そうであるならば、
期待の抽象度を
ほどよく上げて、
心地よく関われるよう
意識したいものです。


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2016年 8月27日(土)

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