思いと行動のズレ【セルフコントロール】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

願望と行動に
ズレがあると
どんなに努力しても
求めるものは
手に入りません。


これは、
当たり前のことです。


しかし、
この当たり前のことを
本人が気づかずに、
願望と行動とが
一致していると思って
努力し続けたら
どうなるでしょう?


誤った型が
身についてしまい、
まっさらの状態で
始めた時に比べて、
正しい行動を
定着させるのに
時間がかかるでしょう。


ひょっとしたら、
私たちも知らず
知らずのうちに、
そのような状態に
陥っているかもしれません。


以前、
陸上競技・十種競技の
元日本チャンピオンで
タレントの武井壮さんが、
TV番組で短期間で
スポーツが上達するコツを
披露していました。


その中で、
私たちは
自分のカラダを、
自分が思ったように、
“正確”に動かせて
いないということを
簡単なエクササイズを
交えて説明されていました。


そのエクササイズとは、
次のようなものです。


1.直立する

2.その場で目をつむる

3.伸ばした腕を
 ゆっくりと真横に挙げる



そうすると、
“正確”に真横に
挙げられる人は少なく、
少し上に上がっていたり、
逆に下に下がっていたり
する人が多いそうです。
(※実施する場合、自分の目では確認しづらいので
第三者に見てもらうか、鏡で確認するのが肝要です)


自分のカラダを、
自分が思ったように、
“正確”に動かせなければ、
上達などできません。


武井さんによれば、
まず自分の身体を
思った通りに動かせるように
トレーニングすれば、
どのようなスポーツであれ、
上達することが
できるのだそうです。


そのようなトレーニングは、
「パーフェクトボディコントロール」
と呼ばれるそうですが、
とても理論的で
納得するものです。


これと同じことが
スポーツ以外の領域でも
言えるように思います。


何かを成すためには、
願望を鮮明に描くことが
重要であると言われています。


また、
願望を実現するためには、
日々の行動が必要であることも
誰もが理解しているところです。


しかし、
この願望と行動はズレやすく、
しかもそのズレに
気づきにくいということを、
どれだけの人が
意識しているのでしょう。


もし、
願望を鮮明に描き、
行動しているにも関わらず、
期待している成果が
得られていないか
バラツキがあるならば、
思いと行動に
ズレが生じている
可能性があります。


そのような時には、
自分の行動を客観的に
把握する工夫をして、
思ったように
動くための訓練が
必要なのかもしれません。





※東日本大震災の復興を
心よりお祈りしています。

神栄カウンセリングセンター のHP