批判を受ける技術(後編)【セルフコントロール】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

批判を受ける技術の1つ目は、
「見方の違いと捉える」
というものです。


批判は、
大抵ある特定の視点から
捉えられた情報に過ぎず、
必ずしも真理を
表しているわけでは
ありません。


自分にとって
役立つものであれば、
改善の材料とし、
そうでなければ
見解の相違として、
それ以上考え込むのは
止めましょう。


批判を受ける技術の二つ目は、
「相手からの期待と捉える」
というものです。


批判には、
相手のこちらに対する
期待が含まれている
ことがあります。


もしも、
その期待に応えることに
意味を感じるのであれば、
改善の努力をしてみましょう。


そうすれば、
柔軟性と適応力を
身に付けることが
出来ます。


しかし、
その期待に応えることに
意味が感じられないのであれば、
受け流すのが賢明です。


そのような場合、
無理して応えても、
得られるものよりも
失うものの方が
多いからです。


批判を受ける技術の3つ目は、
「目的に注目する」
というものです。


人から批判されると、
話の内容の否定的な部分に
意識が向きやすくなります。


否定的な部分に
意識が向いていくと、
相手に反証したくなり、
論争へと発展していきます。


そうなると、
自分の意見に
固執するようになり、
相手を打ち負かそうとする
気持ちが強くなります。


その結果、
関係が悪くなり、
建設的なものは
何も生み出されず、
不快な思いだけが
残るでしょう。


そうならないためには、
批判の内容よりも、
批判の題材となっている
事柄の本質的な目的に
目を向けることが重要です。


もし相手が、
本質的な目的に
関心を示してくれれば、
対話も可能です。


しかし、
本質的な目的ではなく、
自らの主張のみに
固執する場合には、
それ以上対話をするのは、
無駄な労力を費やすことに
なるでしょう。


このような時には、
その話し合いから
潔く身を引くのが
得策というものです。


こうして挙げた
3つの技術以外にも、
人から批判された時に
それを意味あるものとして
受け取る技術は
あると思います。


それが
たとえ
どのようなものであれ、
受け取る技術を
考える上で大切なことは、
大切なことは次の二つです。


◎批判のダメージを最小限に防ぐこと


◎そこから何かを得ること



批判は望むと
望まざるとに拘らず、
ある時突然
降り掛かってきます。


もしそうであるならば、
批判を避けるだけでなく、
批判を受ける技術も身につけて、
プラスの価値を
生み出したいものです。


※東日本大震災の復興を
心よりお祈りしています。

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