「愛・所属の欲求」と「力の欲求」の調整【外的コントロール】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

私たちが傷つくのは、
見知らぬ関係によってではなく、
身近な関係によるものが
ほとんどです。


具体的には、
親子や夫婦、
恋人や友人との
関わりの中で、
傷つくことが
多くあります。


身近な人間関係なので、
本当は仲良くして
いたいはずなのに、
なぜ傷つけ合って
しまうのでしょう。


選択理論心理学の
観点から考えるならば、
これらの背後には、
「愛・所属の欲求」と、
「力の欲求」
関わっていると
考えられます。


「愛・所属の欲求」は、
人と人とをつなぎ合わせる
役割を持つ欲求です。


親子や夫婦、
恋人や友人の
関わり合いを
支えているのは、
「愛・所属の欲求」
の働きです。


もう一つの
「力の欲求」は、
自己価値を
求める欲求です。


自分を主張し、
自分の影響力を示し、
自分の存在価値を表し、
自分らしさをアピールする
働きをしています。


身近な人間関係で傷つくのは、
「愛・所属の欲求」
満たそうと近づいた時に、
この「力の欲求」を暴発させて、
相手の領土に踏み込んで
しまうからなのでしょう。


そのダメージは、
距離が近ければ近いほど、
大きくなります。


それを防ぐためには、
「力の欲求」
制御の仕方を
学ぶことが必要です。


「愛・所属の欲求」
によって
関係が近くなれば近くなるほど、
「力の欲求」を上手に
制御することが
求められるのです。


身近な人間関係だから、
分かってくれるだろうというのは、
相手に対する甘えであって、
信頼とは言えません。


身近な人間だからこそ、
敬意を持って関わることが、
継続的に幸せな関係を築く
秘訣なのではないでしょうか。


※東日本大震災の復興を
心よりお祈りしています。

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