フロー体験(前編)【ポジティブ心理学】 | ウェルビーイングのおすそわけ

ウェルビーイングのおすそわけ

心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

フローとは、
クレアモント大学院大学教授
ミハイ・チクセントミハイが
提唱した概念です。





最初の頃は
「Autotelic」と
呼ばれていましたが、
後に「FLOW」と名付けられ、
注目を集めるようになりました。


フロー体験とは、
次のような状態を指します。


・最適経験と呼ばれる状態


・意識の中に入り続ける情報が目的と一致しており、
 心理的エネルギーが労せずに流れる状態


・内発的に動機づけられた
 自己の没入感覚をともなう楽しい経験


・スポーツの世界では「ゾーン」や
 「ランナーズハイ」と呼ばれたりする



フロー体験の中では、
次のような現象が見られます。


・その時にしていることに関する高度な集中


・行動と意識の融合


・内省的自意識の喪失(他人の目が気にならなくなる)


・自分の行為へのコントロール感


・時間感覚の消失



・行っていること自体が内発的な報酬となり、
 その結果は活動を行うことの
 単なる理由づけであることが多い



このように、
我を忘れ、時間を忘れ、
そのことに熱中している時、
私たちはフロー体験の
中にいるのです。


例えばそれが、
趣味の領域であれば、
上達しやすくなるでしょう。


例えばそれが、
仕事の領域であれば、
より良い成果に
つながりやすくなるでしょう。


フロー体験は、
私たちの内にある
力を引き出してくれます。

…つづく

※東日本大震災の復興を
心よりお祈りしています。

ペタしてね

神栄カウンセリングセンター のHP