事実情報と解釈(前編)【セルフコントロール】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

問題が起こった時に、
その問題をより良く
解決するためには、
事実情報と解釈を
整理することが重要です。


私たちは、
実際に起きた出来事と
それに対する自分の解釈を
ごちゃ混ぜにしてしまう
という特性があります。


起きた出来事に対して、
良いとか悪いとか、
正しいとか間違っているとか、
効果的が非効果的とか、
色々な判断を加えて
捉えがちです。


それが
功を奏する場合も
あるかもしれません。


しかし、
その思い込みによって、
必要以上に気分を落ち込ませ、
適切な対処が
取れなくなることだって
あるものです。


そうならないためには、
事実情報と解釈を
仕分けるのが役立ちます。


そうすれば、
むやみに気分を
落ち込ませずにすみ、
問題解決の糸口が
見出しやすくなります。


例えば、
仕事で失敗した状況を
例にとって考えてみましょう。


ある人は、
仕事でミスをした時に、
「自分はもうダメだ」、
「みんな自分をバカにするだろう」、
「この先もうまくいかないだろう」、
「こんな自分は価値がない」

などと考えてしまうかもしれません。


これらは、
事実情報ではなく、
解釈です。


解釈は、
その後の行動に
大きな影響をもたらします。


もし、
上記のような
ネガティブな解釈に
浸っていると、
どうなるでしょう。


意欲が減退し、
体調も悪くなり、
消極的な行動をとるように
なりかねません。


そうなると、
ますます仕事は
上手くいかなく
なっていきます。


失敗してしまった時に、
事実情報が示しているのは、
「期待通りの結果が得られなかった」
ということだけです。


もう少し
具体的に表現するならば、
「ある時、ある場所で、
あることをしたら、
期待とは異なる結果となった」

と言うことです。


この事実情報の中に、
改善のヒントが
隠されています。


ですから、
一旦解釈を脇に置いて、
事実情報を整理することが
大切なのです。

…つづく


※東日本大震災の復興を
心よりお祈りしています。

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