ルールの取り扱い(後編)【外的コントロール】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

まずはルールとは
どのようなものなのかを
今一度考えてみましょう。


ルールとは、
秩序や機能を維持するために
守るべきもののことです。


ルール(rule)の語源は、
ラテン語の「rēgula」で、
木の棒、真っ直ぐな棒、
物差し、を意味しています。


最初に人と人とが
出会った時には、
それぞれの物差しが
異なっているため
共通のルールは
存在していません。


しかし、
いったん目的が
共有されたなら、
互いの物差しを調整して、
ルールを作ることが
求められます。


ルールを設定することで
秩序が生まれ、
互いに機能し合い、
協力して目的に
向かいやすくなるからです。


ルールは、
目的を達するために
守るべきものです。


ただし、
ルールは人を従わせるものではなく、
あくまでも目的を達するための
共通の物差しであることを
忘れてはなりません。


もし、
ルールに異論が出てきたならば、
それは物差しが適切でないことを
表しているのかもしれません。


そのような時には、
人をルールに従わせようとするのでなく、
互いに物差しを調整し直して、
新たなルールを設定するように
試みることが肝要です。


ルールの取り扱いにおいて
心に留めておくべきことは、
ここにあるのではないでしょうか。


※東日本大震災からの一日も早い
 復旧と復興を心よりお祈りしています。

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