他人を評価すること【外的コントロール】 | ウェルビーイングのおすそわけ

ウェルビーイングのおすそわけ

心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

グラッサー博士に
影響を与えた人が4人います。


その内の1人は、
エドワーズ・デミング 博士です。


品質向上の専門家である
デミング博士は、
上質な仕事を生み出すためには、
「他人を評価してはならない」と
個人の能力を評価しない
マネジメントを推奨しました。


この言葉の重要性に
注目したグラッサー博士は、
デミング博士の言葉を少し言い換えて
「人前で他人を評価してはならない」
と表現しました。


人前で評価すると
それが肯定的なものであろうが
否定的なものであろうが、
自発性や自律性を脅かし、
相手をコントロールする
色合いが強くなります。


自発性や自律性を
育むのであれば、
相手を評価するのでなく、
学習と創造性を
支援することが
求められます。


例えば、
相手を評価するのでなく、
次のような質問をするのも
良いでしょう。


◎「役立ったことは、どんなことですか?」

◎「何を意識して行いましたか?」

◎「どんな工夫をしましたか?」

◎「どのような改善点に気付きましたか?」

◎「更に質を向上させるためにどんなアイデアがありますか?」


大切なことは、
相手を評価し、
コントロールする意図を持たずに
質の向上にフォーカスすることです。


他人を評価すると
自発性や自律性が
損なわれます。


他人を評価することに
エネルギーを注ぐよりも、
本人あるいはグループが
自己評価出来るよう支援すれば、
こうした問題を防ぐことができるでしょう。

ペタしてね

神栄カウンセリングセンター のHP