立ち位置を明確にする【リードマネジメント】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

近年、マネジメントの立ち位置は、
人を外側から統制しようとする
外的コントロールから、
自発性を重視する内的コントロールへと、
移行する動きが目立つようになりました。


『ハーバード・ビジネスレビュー』(2007.9)によると、
1990年以降、マネジメントの課題は、
コントロール&コマンドからエンパワー&エンカレッジ
への移行であることが述べられています。


こうした背景からか、
コーチング、メンタリング、
アクションラーニング、
ラーニングオーガニゼーション、AI、
サーバントリーダーシップなどの方法が
注目を集めています。


これらは、
仕事が本来もっている
喜びや価値を活かし、
個々人の夢や強みに
焦点を合わせた
内発的な方法です。


しかし、
手法は内的コントロールであるのに、
マインドは相手を変えようとする
外的コントロールのままでは
効果的に機能しません。


コントロール&コマンドと
エンパワー&エンカレッジが示すものは、
方法論ではなく人間観です。


内的コントロールの手法を
最大限に生かすためには、
方法に目を奪われるのではなく、
どのような人間観によって立つのかを
しっかりと定める必要があるのと思います。