「怒ると叱るのは、違うのか?」という質問を受けることがあります。
広辞苑では、怒るは「いかる。腹を立てる。叱る。」と説明されています。
叱るは「声をあらだてて欠点をとがめる。とがめ戒める。」と説明されています。
言葉の意味としては、怒るも叱るも同じだということです。
選択理論心理学の観点から考えてみましょう。
やはり言葉の意味と同様に、怒ると叱るは同じ行動であるといえます。
怒るのも叱るのも、呼び方は違っても【※外的コントロール】の行動です。
両方とも、こちらが正しいと思うことを相手にさせようとしていることに
変わりはありません。
【※外的コントロール】を使うと、
良かれと思ってしたことでも人間関係は壊れてしまいます。
その結果として、しばしば問題解決が更に難しくなることもあるものです。
良き助け手になるためには、
相手との関係を傷つける関わり方は避けることが懸命です。
そして、違いをよく話し合うことが必要なのです。
相手との関係を維持していなければ、話し合い歩み寄ることはできません。
怒ると叱るという行動は、基本的に話し合うというスタンスを持っていません。
上から下へ訓示を垂れるというスタンスになります。
怒ると叱る以外にも、改善を促す方法はあります。
少し時間はかかるかもしれません。
でも、安全な方法です。
まず、相手に改善して欲しいと思うのであれば手本となりましょう。
上質なものは何であるのかを明確にしましょう。
そして、相手がしていることと上質との違いについて話し合いましょう。
覚えておいて下さい。
これらを支えるものは、相手との堅固な人間関係なのです。(yoshi)
※「選択理論心理学」をご覧下さい。
http://shin-ei-cc.com/cgi/sh_data/sh_data/10_log.html