咽もとにも入っていないから、熱さを知らない。
被災者の方々へ、激しく同情申し上げようとも、無傷の者には彼らの苦悩の十分の一も理解できていないだろう。出来うる救済をひたすら考えるだけである。
南の方が揺れたから太平洋一帯の危険度が上がったと、更に気をつけろと偉い方々が膝突き合わせて相談しているようだ。
こ～ゆ～発表を聞くと、いつも想う。
じゃあ日本海側はええのか？と。
過去、関西も東北も新潟も能登も、大災害発生地の殆どは特別警戒地に指定されていなかったような気がする。
特定地域を指定すれば、相対的に指定外の場所は大丈夫というわけでは、まるでなかったのである。むしろ、ヤバいと言われていない地域ばかりで発生している。
地域を指定することに、意味を見出せないのである。
今回、ここいらヤバいよと注意喚起したその舌の根も乾かぬうちに、その隣で立て続けに揺れた。
すると彼ら、地域外ですから指定とは関係ありませんとか言ってる。
なんじゃそれ？
論文の発表会じゃあるまいし、我々はあんたらの研究成果や実績に興味があるんじゃない。
僅かでも、信憑性のある予測が欲しいのである。
地震予知など出来ませんと居直るのなら、何を期待すればいいのだ？
危険度や地域や時期を指定しようがしまいが、結局全国一律に同様の対策しとけってことだろうに。