1717 :006P型9V乾電池の間欠使用耐久レース | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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アルカリ電池は本当に優秀なのか

 

乾電池のなかでアルカリ電池が標準化し、「いまさらマンガン?」と言われそうですが・・・・

 

2年前1509 :単三アルカリ乾電池 ピンキリ勝ち抜き性能比較レース

http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-12001881888.html

としてアルカリ電池の性能比較テストをおこなったことがあります。

このときは300mA、1.5Aという大電流での勝負ですので惨敗でしたが、小電流・間欠負荷ならいけるんじゃないかと約2ヶ月にわたるテストとなった。

 

今回、電池式ファンタム電源装置の新設計にあたり「間欠使用」によるマンガン電池の実用性を検証するため、2種類のアルカリ電池を併せて実験した。(2017年5月19日~)

 

使用電池は9V×3=27Vを基本とした。

9V乾電池×3=27Vとしました。(サイズ、コスト、実用性の判断による)

アルカリ電池、マンガン電池と音質評価をおこなった。

パナソニックNEO(黒マンガン)の音の良さ が際立っていることがわかっているのだが、寿命のほうは?という疑問からこの試験をおこなった。

 

参加選手

1.DAISO ALKALINE(100円電池)・・・@100円(DAISO)

2.パナソニックNEO(黒マンガン)・・・@150円(ヨドバシカメラ通販)

3.パナソニック アルカリ(金パナ)・・・@480円(セブンイレブン)

 

 

 

(乾電池の間欠放電試験)

 

放電条件

 

連続実験の模様 (実験開始時:2017.5.19)

 

プログラムタイマーによる6時間/日、通電試験装置

( ON :21時~3時の6時間    OFF :3時~21時の18時間 )

 

 

(条件)1日6時間使用、18時間休止。

この試験はすでに50日以上経過していますが、こうした「間欠放電」ではマンガン電池は想像以上に頑張り、金パナ・アルカリ電池とはほぼ互角の状況で300時間程度は間欠放電に耐えられました。

乾電池の終止電圧である「単セルあたり0.9V」という測定条件がありますが、コンデンサマイクの動作を考えると負荷を与えたとき 20V (53日目) を下限と考えました。(マイク機種により異なります)

 

電池の終始電圧付近の特性はこれ以下急降下するため20V未満何Vに仮定しても結果はほとんど同じです。

 

(1日6時間通電・18時間休止、間欠放電テスト)

記録した元データ

 

2017年5月19日~終始電圧至るまでのデータ

 

アルカリ電池をやめ、音の優れている「パナソニックNEO・黒マンガン」で間欠300時間、問題なく使える事がこの実験で証明されたのは有り難いことです。

 

(考察)

・連続放電と間欠放電では乾電池の振る舞いが一変することを学んだ、そのなかでマンガン電池の間欠使用での強さを目の当たりにした。

 

・金パナ(アルカリ)とNEO(黒マンガン)とでは間欠放電においてたいした差がない事が判明。

 

・DAISO ALKALINE(100円電池)の金パナをはるかに引き離した能力は圧巻である。

 

 

                             以上

 

 

お知らせ)
fetⅡ、fetⅡi、fet3 、fet Vなど、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (いまや希少となったパナソニック WM-61Aとオリジナル・パーツで製作)  
(Shinの「ファンタム式パナ改マイク」は従来通りPanasonic WM-61A使用です)

 

 

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