(ご注意)
この発案について個人的な実験・試作以外第三者に対する販売等営利目的とする一切の窃用を硬くお断りいたします。 ※「この発案」とは単一指向性」マイクロホンと無指向性」マイクロホン」を電気的に接続、同一筐体に収容することを指します。
★なお先行事例がある場合はご連絡くださるようお願い致します。 2014.10.23 Shin
マイクロホンは成熟分野だという思い込みがあり、今一つ遅々としている中こうした本質的技術エポックは決して「ごまめの歯ぎしり」にはしたくない。
前号の「単一指向性」マイク に「無指向性」カプセル」 を追加したデュアルカプセル複合マイクロホンは次元の異なる可能性を発見できるでしょう、今回はそれをカタチにしました。
そこで、この新アイデアを過去の私のマイクに施してその効果を確認することにしました。
音響的には最悪の典型的「体育館」が会場です。
! 茶濾し(ティー・ストレーナ)をハウジングにした以前のマイクが感動的によみがえった。
http://youtu.be/w9wIidqUS-Q (限定公開です)
(何の加工もしていない、このマイクによる録りっぱなしの音源です)
今回いけにえにしたのは3年前のこのマイク
「http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-10993250923.html
「UEM-16」はこの「SU-16」とそっくり、私には音もまったく同じに感じますので、古くなっているSU-16を外し、新しいUEM-16に乗せ換えました。
よって再マウントによる改造を主に行い、デュアルカプセル化を図りました。
結果はGoodです。
このたび、当初の構造(スポンジで防振)⇒今回の構造に限ってスポンジは無い方がいい結果。
(タッチノイズの激減)
この構造の場合バラック試作で感じた「タッチノイズの激減」はみられず、むしろ騒々し過ぎる程です。
こんなはずではない・・・・とリード線を変えたりクッション材を変えてもほとんど効果は見られない。
これでどーだ と壊し去るべく防振材らしきものを全部取り払った。
ジカ付けならどうなのよ・・・・と
単一指向性カプセルはゴム系ボンドのみで荒っぽくケースに貼り付けた。
無指向性カプセルは小判ザメのようにボンドの粘着力だけで単一カプセルに貼りつけた。
カプセル位置がセンターからかなり下にズレてしまったが、そんなことは二の次、これでどうだ。
なんと!なんと、これは驚いた。
タッチノイズの大小は言葉で表現しにくいですが、「手持ちマイク」として使える、といえば大体想像がつくと思います。
もちろん単一指向性のUEM-16だけではこんなことはあり得ない。
タッチノイズに関してはこれで100点満点なので次に進みます。
この16φカプセル(UEM-16)は大口径的特性を示す優秀なカプセルですが、この音をさらに磨いたのは「ファンタム式パナ改マイク=WM-61Aソースフォロワ」です。
結果、国内外マイクロホンの「上位」といって差し支えない音質、そんな魅力的なクラフト・マイクロホンになりました、これはどなたでも実際に経験できますので、けっしてShinはオーバーな表現はしていないつもりです。
(特徴)
1.タッチノイズがあきれる程減少する。
2.音質にマイルドさが加わり一層ワイドレンジになり、あきらかに上質な
マイクロホンに変身します。
3.吹かれに強くなります。
4.無指向性マイクを加えたにも関わらず指向性に決定的変化は見られませ
ん。
(音質傾向)
BTS直系的な音色に潤いと現代的な花を添えたこのマイクの音質は万能マイク的素直さを基本にオン・オフともにリファレンスとなり得るパフォーマンスを示します。
ナレーション録音を試した。口元から30cm位置で淡々と読む。
次に5cm位、息のかからないように。
これがどちらもイイ、演技に応じてくれるマイクだ。
<ナレーション原稿>
遠い地平線が消えて、 ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、
はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、 たゆみない宇宙の営みを告げています。
(中略)
光と影の境に消えていったはるかな地平線も 瞼に浮かんでまいります。
日本航空があなたにお送りする音楽の定期便 ジェットストリーム
(後略)
(ビッグバンドJAZZ集音)
所属のビッグバンドに持ち込んでダンパ(ダンスパーティ)演奏を録音した。
・録音中の音をモニター・ヘッドホン(CD-900-ST)でバンドマスターに聞かせた。「これスゴイね」との事。
Shinさん、次はこのマイクでクラシックの録音チャンスを楽しみにしています。
(このマイクの中身)
2つのカプセル(単一:UEM-16 と 無指向:WM61A(改)
UEM-16カプセルとECM専用(高抵抗入り)FET:2SK1109
(UEM-16はFETを内蔵しないタイプなので「ピュアコンデンサ型」の取り扱いとほぼ同じなのが特徴です。
専用FETが使えない場合は汎用FETと100MΩ以上の高抵抗の使用となります。
(余禄)
★このシミュレーションはミキサーに接続された2本のマイクロホンによっても確認できます。
★このUEM-16のほか2つの異なる単一指向カプセルでもタッチノイズの激減と音質の向上が確認できています。
以上
(おしらせ)
fet V、fetⅡ、fetⅡi、fet3など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (オリジナル・パーツで製作)
ものづくりニッポンもっと元気出せ!
【おことわり】
★ここで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。
★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。
★第三者に対する販売等の営利目的としてこのサイトの記事を窃用する事は堅くお断り致します。
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