複合型=639BなどWestern Electric のマイクロホンがまず頭に浮かびます。
このマイクはリボン型の「双指向性」とダイナミック型の「無指向性」とのコンビネーションによって単一・双指向・無指向性の切り替えをRCA社のパテントを踏まず、かつそれを上回る傑作を手にしたのです。
「その辺の猿マネとは次元の違う」Westurn Electric の偉大たるゆえんです。
1940年、米国の技術雑誌広告ですつまり74年前ですよ、実に見事でしょう。
ところでShinさんのマイクで複数カプセル同時動作の「複合型」は2つ有り、この例http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-10555010394.html と
この例http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-10586403325.html は、無指向性カプセルのあなどれない一面をご紹介しています。
(ご注意)
今回の記事では、下記の発案について個人的な実験・試作以外一切の窃用を硬くお断りいたします。 2014.10.10 Shin
「単一指向性でなければマイクにあらず」という風を感ずるなか、あえて「無指向性」をヨシとする理由がちゃんとあるのです。
いくつかのカプセルで試したところ、どれも良い結果を得ました。実験ではありますが高い確率で成功しますので読者の皆様も実際にお試しいただき良い結果が得られればホンモノです。
(Shin、今回の実験、「複合型マイクロホン」は)
過去発表の単一系または「ファンタム式パナ改マイク」=WM-61Aソースフォロワの基板を使って単一指向性カプセルに無指向性カプセルをパラに加えてみました、単純にパラに。
・ UEB-1461(フォーリーフ社)使用
・ UEB-5261( 〃 )使用
・ EM-17UE(某優秀メーカー)使用
BLM-free(2年前発表のバウンダリーマイク=UEB-5261単一指向性カプセル使用)
http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-11365659247.html でテスト中の写真。
(小さなスイッチを設けて無指向側の入切を行った)
無指向性カプセルの位置と向きによりいろいろな振る舞いを見せるのが面白いですね。
いずれのカプセルでも次の効果が確認できました。
(ポイントは二つのカプセルの振動版の位置をピッタリ合わせる事です)
1.音質にマイルドさが加わり一層ワイドレンジになり、あきらかに上質な
マイクロホンに変身します。
2.タッチノイズがあきれる程減少する。
3.吹かれに強くなります。
4.無指向性マイクを加えたにも関わらず指向性に決定的変化は見られませ
ん。
この1.2の効果は「信じられないエポック」といって差し支えないでしょう。
この実験はカタチにしてはじめて価値が問えるとは思いますが読者の方どなたにでも経験していただける為、今回の発表としました。
(おしらせ)
fet V、fetⅡ、fetⅡi、fet3など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (オリジナル・パーツで製作)
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