お役立ち度 ★★★★★
マイク作りは ”手に負えないような難所があるから面白い”
マイクロホン・クラフト(自作)最大の難所はなんと言っても外観「ケース」でしょう。
これだけはマイクロホンクラフトの中で最大テーマであり、ここを突破するにはパワーが必要です。
この事こそがShinさん自身を鼓舞させる源泉になっています。
既存マイクのカプセルを交換して仕掛けた程度で「マイクロホンクラフト」と呼ぶのはどうかな、とShinは心得ています。
(ピアノ用X-Yステレオ・フリー・バウンダリーマイクロホンの例)
今回はこのブログ開設以来Shinによって手作りされてきた数々からクラフトマイクの外観ケースはどうあるべきか、現物写真でつづりました。
(編集の過程で画質落ちが避けられなかったことはご容赦ください)
ここでご紹介する私の作例はどなたでも実現できるものばかりです。
ミニプラグを使用した作例はトラブルを避けられません、形状のみご参考ください。
某巨大テーマパーク向け試作は出来得るあらゆる試みを短期間に集中させました。
記念碑的な「fetⅠ」、そして「fetⅡ」 の誕生はクラフトマイクが業務向けとして認められた大きなエポックになりました。
「fetⅡ」 は小さな改良を加えながら4年、その後メジャーな世界にも迎えられ、珍しい手作りマイクとなりました。
さんしん(沖縄三線)のクリップオンマイクにfetⅡが優れたパフォーマンスを示すことがわかり、沖縄・本土それぞれ唄者の方、現地スタジオ・ベテラン音響マンの協力を得てfetⅡi としてチューンUPさせて好評のマイクとなりました。
目的別にあらゆる材料を模索して形状と性能の2面から理想を追うと同時に多少奇異な材料でも可能性を追求しました。
ハンドクラフトのバウンダリー・マイクも定番を超えることが出来ることを経験しました。
マイクロホンの黒色化を試行錯誤追求しました。
「軸方向単一指向性」マイクロホンは外観上・自由度のなさと音創りの微妙さ・難しさをが格別であることを思い知りました。
軸方向単一指向性マイクには無指向性マイクの安易さはまったく通用しない別世界であることを再認識しました。
この年の大きなテーマである「ピアノ用X‐Yバウンダリー・ステレオマイク」の実現に向けてあらゆる知恵とアイデアを集中させました。
その副産物として「超低インピーダンスのマイクロホン」各種を登場させました。
ピアノ用マイクは某公共ホールで暖かく迎えられ、現用頂いています。
2013年2/2
ことし最大の出来事は優れたECMメーカーがまた発掘できたことです。
fetⅡに極細フロントメッシュが加わりデザインアップしたことは4年間の悲願でした。
春には「WIMA」のモデルチェンジによる品質低下問題など波乱の年でありました。
いままで蓄えたノウハウを全面的に使った試行錯誤のなかで「ファンタム式パナ改マイク(WM-61A使用)」にこだわらない方向性の見い出しを積極的に指向しました。
【外観を構成させる金属加工】
【黒染め・黒色塗装について】
以上お役立てください
(お知らせ)
fetⅡ、fetⅡi、fet3など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (オリジナル・パーツで製作) (Shin)
モノ作り日本もっと元気出せ!
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