1334 :あの「fetⅡ」のフロントが変わった!手作りマイクのフロントデザイン革命だ | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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製作難易度  ★★★★★     ☆このマイクロホンはご注文により製作いたします

ファンタム式パナ改マイクとして初めて完成形デビューして3年半。

 

fetⅡ はShinさんマイクロホンのリファレンスとしておなじみとなり、想像を超える音源と向き合い全国の現場で活躍を続けています、正直手製のマイクがここまでロングランを続けるとは考えていませんでした。

 

WM-61Aの素性の良さをソースフォロワ・モディファイによってグンと引き出し、さらにこだわりの厳選パーツによるファンタム動作AMPによって磨きをかけた音は、とんでもない高級マイクとの同席でも一歩も引かず、白星を数える勝負を続けております。

 

はじめまして 、あたらしいfetⅡです 
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ECM特有の黒い不織布による前面部がオシャレに変わったNew‐fetⅡ


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まるで装飾品のような輝きをもつミニチュア・マイクロホンとして再び皆様とお会い出来てとても幸せです。


内部構造もさらにシンプルになりました。
 

 


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実はShinさん、1年くらい前からこんな事していました。

そう、マイクロホンフロント部のメッシュ加工練習作品いろいろです。

こちらの過去記事もご参考ください

http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-11466385234.html

 

真鍮は色が好ましくないし、銅の無垢は使用を限定される。

黒染めも使い方次第だがfetⅡにはどうしても金属色がほしい、細径のマイクなので絞り加工できる極めて細かい金属メッシュ、そんなのがあったらいいな・・・・・・・・

 

!あった。
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これだ!  

 

メッシュ100 」と云う髪の毛並みに細かい線のステンレス・メッシュだ。

でもステンレスをうまく加工できるかな、音質変化はどうだろう・・・などと考えながらφ6.0の絞り加工を試みた。

 

(ステンレスメッシュは「メッシュ200」まであるようだが「メッシュ開口率」という問題・強度・音への影響を考え、入手もしやすい100とした。)

 


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金属スケールの吊り下げ穴がφ7なのでこれを使ってゆっくりと金属棒で突いて形を整えていく。

前面にふくらみを設けたい場合は深めに絞り、先端の丸いモノで成型していく。

専用治具でない為効率がよくないが・・・

 


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そりゃ失敗だってするさー無理しすぎ!、ダマシ・ダマシ、絞るんですよ。



かくして完成したあたらしいfetⅡ 従来型fetⅡ です

うれしいですね、この姿・・・・夢にまで見たカタチがここにある。

心配だった音への影響は感じられません(写真は新旧fetⅡ

 

New fetⅡと従来型fetⅡ
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皆様も同じことをいつも感じていたと思います、材料と道具さえあれば誰でもできるのでぜひ挑戦してみてください。

 

 

(WM-61Aのフロント部)
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長らくこのECMカプセル特有のフロント部をそのまま外観デザインの一部とせざるを得ず、しかしここはマイクの顔だ、何とかしたいと考えていました。


フロントメッシュとボディ金属は電気的に一体化する必要があります。

 プラスチックボディでは更に別途高周波シールド設計が完璧になされていることが前提です。

 

安易に「カッコいいからメッシュを貼り付けた」程度では100%失敗します。金属と筐体の関係には電気的原理原則があるからです。

 

(下図はShinによる無指向性マイク専用のEMC(誘導ハム対策)設計例です)
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この基本を無視したマイクは必ず誘導ハムに悩まされ実用にならなりませんのでくれぐれもご注意申し上げます。

 

(単一指向性の場合はこの基本思想に加えショックマウント構造を充実させることが求められます)

 

≪長距離伝送時≫

ホール3点吊りではケーブル長200m以上が普通です。

長距離(100m以上)伝送の場合、出力部②-③間に数百Ωの抵抗をパラに入れ、出力レベルとインピーダンスを下げることによって使いやすさとクオリティを両立させるのが良い結果につながる事がこの3年半の間に分かっています。   (fetⅡℓとして過去にご紹介しています

http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-11143435184.html

 

 

(回路図)
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(ファンタム式パナ改マイクロホン fetⅡ 各スペック)

形式           : 超小型コンデンサマイクロホン

使用ユニット       : パナソニックWM-61A (ソースフォロワ改造)

指向性          : 無指向性

最大音圧         : 130dB以上/SPL(1% THD時 )

適合ファンタム電圧  : 18~50V DC

<各サイズ>

マイク部       : 長さ27mm(後部スプリング除く)×直径8mm

AMP部        : ノイトリック3Pオス(NC-3MXXB)内に収容

重量          : 72g (ケーブル2m含む)

適合WS        : -

適合ホルダ     :AUDIX MC20(タイピンホルダ)・・・700円位     

            6~6.5φタイピンホルダ(TOMOCAなどにあり) \400~1,000位

            AT8418(クリップオン・ホルダ)・・・4,000円位

 

 

・新しいfetⅡの「諸元」も従来型の誕生以来変わりません。

・ウィンドスクリーンはレクサー製、は製造中止になりました。

7~8φモノがAMAZONで50円位で手に入ります。

 

基本回路に変更はありませんがこれまでに一部定数変更・部品削除を行なって作りやすさを向上させています。




 

 

(お知らせ)

fetⅡ、fetⅡi、fet3など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (オリジナル・パーツで製作)   (Shin)

 

 

モノ作り日本もっと元気出せ   

 

 

 

【おことわり】

★ここで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。

 

★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。

 

★第三者に対する販売等の営利目的としてこのサイトの記事を窃用する事は堅くお断り致します。
 

★情報はどんどん発信していきます。ご覧いただき、アレンジも良し、パクリも結構です、Shinさん独特のこだわりと非常識を以て音響の世界を刺激してまいります。

                             管理人(Shin)                             
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