※ この記事は公開から13年以上経過していることにご留意ください。
2024年1月追記
製作難易度 ★★★ お役立ち度 ★★★★★
ファンタム式パナ改マイク「ℓ」タイプ発表
ファンタム式パナ改マイクの公式デビューからまもなく2年を迎えます。
2年間、頑固に同一回路を貫いてきた珍しい例になりました。
さらに良い音を目指してこのたび回路バリエーションを増やしました。
1.大きな変更点はやや高めである出力インピーダンスを約590Ωに規正し、100m
以上の長距離伝送時の高域減衰を防いだ。
2.ECM電源にデカップリングコンデンサを加え、ファンタム電源を効率良く利用する
と同時にECM電源のインピーダンスを下げ、ファンタム電源に重畳するノイズ耐
力上昇を図った。
3.これと同時に2個の100Ωのシリーズ抵抗を除外して200Ωのインピーダンス上昇
をキャンセルした。
4.ケーブルストレー容量によりフォローされる為、33PFのセラコンを除外した。
【このテストに使用したfetⅡの黒色試作品】
(波形比較)
(長距離伝送回路採用ファンタム式パナ改(fetⅡ黒色試作モデル)の周波数特性)
良く見るとこれはほぼメーカー発表の特性カーブそのものの様だ
WM-61Aスペックシートより
これが110m延長した特性、ヘッドホンでのモニタでも延長ナシとの音の差異は自分にはわかりません。
Shinさん、100mなんてロングケーブルは持ち合わせていないです。
L-4E6Sのケーブルをつなぎ合わせて (20+20+20+20+10+10+10=110m)
これにより繋ぎ合わせ部を含め、接触部が14になる悪条件もシミュレーション、
だから1本のロングケーブルよりもかえって厳しいテストが出来たような・・・
(使用したケーブル)L-4E6S 7本 計110m
(お約束)
※ 長距離伝送型はfetⅡℓ ・ measurement fetⅡℓ というよ
うに従来のラインアップ機種名に「ロング」を意味する「ℓ」 を加え、分けること
にしました。
※ なおfetⅡi は当初からこの考え方を取り入れており、近い内容を持ちますの
で「ℓ」 タイプの必要はありません。
モノ作り日本もっと元気出せ
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