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2024年1月追記
製作難易度 ★★★★
ここまで2年。
あのfetⅡ の黒色化、ずいぶん回り道しています。この2年間、皆様からお知恵をいただく事もあり、おかげさまで僅かな可能性を探りながらやっとここまでたどり着きました。
黒染め・つや消し塗装・焼付け塗装・ゴム塗装・エポキシ塗装、下塗り剤を変えたり脱脂方法を変えて試しては剥がれ、「ハンドクラフトの限界」とは思いたくなく、また方向を変えて考える・・・を延々繰り返してまいりました。
しかしいずれの方法も満足する結果に至っていません。
【黒化処理はかなり手が混んでいます】
1.(材料のメッキを剥がす)
私の材料の場合真ちゅうにニッケルメッキされているので荒いサンドペーパーでメッキを剥がす。地模様や凹部分の処理は実に難しい部分です。
2.(脱脂)
容器に材料を入れ台所洗剤(何でもいいですが私は「泡の力」使用した)を水で薄めシャカシャカ振り、きれいなザルに取り出し十分水洗いする。
ザルから取り出しドライヤー乾燥させる。
3.(塗装)
①ファインケミカルジャパンの「ファインスプレー・ブラッセン」(黒)を二度塗り。
②十分乾燥したら陶器皿に乗せたままオーブンで150度20分焼く。
③十分冷えたあと絶対に素手でさわることなく、アトムペイントの「耐熱スプレー」、を二度塗りする。
・・・これが実は幻の「焼付けスプレー塗料」であった。
こまかい説明文の中に1行に満たない表記があった「このスプレーは焼付け塗料です」と小さな文字で書いてあるではないですか(下写真、ピンクのマーカー部)
塗料専門店に聞けば「4リットルの缶なら有るヨ、スプレーは聞いたことないネー」にすっかりダマされていた、しかしたったこれだけしか書いてないとは・・・・
※ ピンクのマーカー部分に僅かに書かれている
(このスプレーを二度塗りします)
④乾燥、硬化させるまで1日待つ
⑤陶器皿に乗せたまま150度で30分焼いた。
【マイク本体の後ろのスプリングの黒化法】
これはステンレス製のスプリングです。
黒染め液:「ブラックパティーナC」を小容器に入れ、その中にスプリングを漬け込み割り箸でコロコロと転がす、2~3分で完全に染まるので引き上げて水荒いする。
カスが出るのでスプリングを伸びちぢみさせてカスを落とし、仕上がりを見る。
水洗い以降は素手でOK
かくしてfetⅡ の「黒色プロジェクト」は完了した、と思いきや・・・
いつもそうだ、こすり回しテストだ、これがダメなら全部ダメ。
さーどうだ !
手に握ったまましつこく「コネコネ」とこすり回し、ハウジングの平らな部分はわざと爪先でひっかきまわした。
そのうちに凸凹部分の塗装が序々にあやしくなったが、平らな部分は手の油で黒光り、1mも離れれば塗装剥がれ部分は判らない位だが・・・・そういう妥協は禁物だ。
やり直シッ!
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