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sin-1さんの日記

〇こんな狭い道をバスが走っていたなんて・・・・

 今日久しぶりに単車に乗って、少し遠い海の見える丘まで所用を兼ねてツーリングをしました。単車といっても自動二輪ではなく50CCのヤマハメイトです。今日は通称ヤマゼと呼ぶ南西の風が吹いて、気持ちのよい走りでした。

 

(下浜の県道だった狭い道、坂の上には鉄道が走っています)

(私の姿が見えなくなるまで見送ってくれた大下さんと出会った)上浜)

 

 帰路国道に出ず急な思いつきで下浜から上浜に通じる旧道を走ってみました。私が子どもの頃はこんな狭い道をバスが走っていたのですから驚きです。私が生まれ育った家は1階が海沿いの海岸に面していて、2階部分を県道が、さらにその上を国鉄(今はJR )が走る珍しい造りでした。

 

  下浜の道では車にも人にも会わず走りましたが、下・上浜の交差点を過ぎた所で、一人の女性に出会いました。よ~く見ると元愛媛県商工会連合会の婦人部(今は女性部)部長を務めた大下恒子さんでした。懐かしさの余り「大下さん」と声をかけると、最初は分からなかったものの、「若松の進ちゃん」と直ぐに思い出してもらい、単車のエンジンをかけ、単車にまたがったまま、会話を交わしました。

 

 私が双海町役場産業課で村おこしを担当していた頃、大下さんが村おこし産品としてカリンボウを開発し、自宅に製造工場まで造り話題になったりしましたが、話題がその話に及ぶと目を輝かせて話し始めました。聞き及べば年齢は88歳のようでした。別れ際あなたのパワーを下さいと強い力で握手をされました。

 

 聞けば最近事故に遭い多少怪我をされて体調がイマイチなようでした。人は必ず老いますが、はつらつとした往時の姿を偲びながら、自分の歳も忘れて、思いがけない出会いを喜びました。知人友人、お世話ぬなった方々が次々黄泉の国へ旅立ち寂しく思う昨今ですが、私の単車が見えなくなるまで見送る姿が、バックミラーに写っていました。